昨年(2021年)の年末にHUAWEI WATCH GT3 (46mmモデル)を購入しました。
それまでGalaxy Watch 4 Classic (42mmモデル)を使用していたのですが、そこからの買い替えです。
買い替えを決断した理由
今回、Galaxy Watch 4からの買い替えを決断した一番の理由は「電池持ち」です。
Galaxy Watch 4の製品としての満足度は非常に高かったのですが、使っているうちに毎日充電が必須であることが煩わしく感じられてきました。
また、Galaxy Watch 4に限らず、WearOS搭載のスマートウォッチは長距離の移動を行うと通常より電池消費が激しくなることがあり、バッテリーが1日持たないことが気がかりでした。
Galaxy Watch 4は純正のワイヤレス充電アダプタが単品で別売りされていません。 ワイヤレス充電対応のスマートフォンからの充電も可能ですが、あいにく現在メインで使用しているスマートフォンはワイヤレス充電非対応のため、出先での充電には標準付属の充電アダプタを持ち歩く必要があるのが煩わしく感じられていました。
HUAWEI WATCH GT3を選んだ理由
最大の理由は、公式で「満充電で最大14日間動作」を謳っていたためです。
HUAWEI WATCH GT3はWearOS搭載機ではないため、使い勝手が変わることを多少危惧していましたが、そもそもGalaxy Watch 4シリーズも既存のWearOS搭載スマートウォッチと操作性が異なっているため、その点は割り切れると考えました。
また、WearOS搭載スマートウォッチの強みであるPlayストアからのアプリ追加に関しても、自分の場合は追加ダウンロードしているアプリがそもそも皆無であることから、「WearOS搭載スマートウォッチにこだわる必要がほぼ無い」「どうしても気に食わなかったら普段遣いをGalaxy Watch 4に戻して手放せばいいや」と判断し、買い替えに踏み切りました。
開封
HUAWEI WATCH GT3にはいくつか製品バリエーションがありますが、今回は46mmモデルのブラックを購入しました。
Galaxy Watch 4の時のように42mmモデルにしなかった理由は、電池持ちを重視したためです。
46mmモデルでは公式で最大14日動作を謳っているのに対し、42mmモデルは最大7日動作となっており、本体サイズの大きい46mmモデルのほうがより長時間駆動します。
外箱はこんな感じです。
外箱を開けると、スマートウォッチ本体が現れます。
スマートウォッチ以外の内容物はワイヤレス充電アダプタ、保証書、安全に関する注意事項のみです。
HUAWEI WATCH GT3を実際に使ってみての感想
Galaxy Watch 4と比べて良いと思った点
電池持ち
公式で最大14日間動作を謳っているだけあって、電池持ちは優秀です。
流石に14日間確実に電池が持つかと言われると怪しいですが、自分の使い方では1週間程度利用して電池残量が残30%になるくらいでした。
残量ゼロになるまで約10日程度といったところです。
生体センサー周りの機能
Galaxy Watch 4には血中酸素濃度を測定する機能があり、任意のタイミングでの測定、および睡眠中のモニタリングが可能でしたが、常時モニタリングすることが出来ず、ちょっとした不満点でした。
HUAWEI WATCH GT3では血中酸素濃度の任意のタイミングでの測定の他、常時モニタリングすることが可能です。
加えて、スマートウォッチ装着部分の皮膚表面の温度を測定する機能もあります。
血中酸素濃度はともかく、皮膚表面の温度に関しては周辺環境の気温に左右されるため参考程度の情報にしかなりませんが、「普段より高い?」みたいな傾向を掴むことは出来そうです。
Galaxy Watch 4とほとんど変わらなかった点
本体のレスポンス
Galaxy Watch 4は動作の軽快さが使っていてとても良いと思っていたのですが、HUAWEI WATCH GT3も動作の軽快さに関しては同等の満足感を得られました。
Galaxy Watch 4と比べて明確に劣る点
通知機能
スマートフォン側の通知をスマートウォッチで表示してくれる機能については、HUAWEI WATCH GT3と比べてGalaxy Watch 4(というよりWearOS搭載機)のほうが優れています。
Galaxy Watch 4ではスマートフォン側の通知設定に合わせた動作をするため、「メールアプリとLINE、TwitterのDM通知はバイブレーションする」「Twitterのリプライやいいねの通知はバイブレーションさせずに通知エリアに表示されるだけ」といった細かな使い分けが可能でした。
また、「スマートウォッチ側に表示された通知からメールを既読にする」といった高度な操作も可能でした。
HUAWEI WATCH GT3では「指定したアプリの通知をスマートウォッチ側に表示し、バイブレーションする」程度の機能しかありません。
表示する設定にした通知は区別なくバイブレーションで通知してしまうため、WearOS搭載機以上にスマートウォッチ側に表示する通知を取捨選択する必要があります。
初期設定のハードルがやや高い
Galaxy Watch 4でも「Galaxy Wearableアプリをダウンロードし、さらにGalaxy Watch 4プラグインをインストールする」と、やや初期設定が面倒でしたが、HUAWEI WATCH GT3は「そもそもPlayストアで公開されているアプリからペアリングが出来ない」という厄介な点を抱えています。
おそらく、HUAWEIの米国輸出規制が影響しているものと推測されますが、正確な理由はわかりません。
HUAWEIの独自ストアからペアリング用アプリをダウンロードする必要があるのですが、自分は初めここで躓いてしまいました。
結局、「ブラウザからHUAWEIのアプリストアを開き、そこからペアリング用アプリのapkファイルをダウンロードする」という形で解決しましたが、Playストアを経由しない分、初期設定は煩雑に感じました。
一旦設定が完了してしまえば便利に使用できるため、この点は非常に残念です。
その他
実害はあまり大きくないと思いますが、HUAWEI WATCH GT3では、半角カタカナ及び絵文字の表示が出来ません。
これに関してはHUAWEI WATCH GT3に限った話ではなく、かつて使用していた別なスマートウォッチでも半角カタカナが表示化けしていたので、「そもそも半角カタカナを使うべきではない」ということだと思っていますが…。
ドコモ関連の通知メールで半角カタカナが使われることが多いので、タイトルによっては通知を見ても意味不明なことがあります。
所感
Galaxy Watch 4からHUAWEI WATCH GT3に移行したことで出来なくなったこともいろいろありましたが、いずれも許容できる範囲でした。
それよりも、充電周りの悩みから開放されたことのほうが大きく、トータルでの使いやすさはHUAWEI WATCH GT3のほうが上回っていると感じました。
「任意のアプリを追加できる自由度の高さと高性能を両立している」Galaxy Watch 4と、「生体センサーによるモニタリング機能と電池持ちに優れている」HUAWEI WATCH GT3、どちらを重視するかで選ぶスマートウォッチが変わると思いました。
余談ですが、HUAWEI WATCH GT3は市販の一般的な腕時計ベルトに換装することができます。
自分は赤のシリコンベルトを別途購入し換装しました。
その気になればSONYのWena 3のような、腕時計ベルト型スマートウォッチと組み合わせるという芸当も出来そうです。
現状その予定はありませんが、もしかしたら気が向いたらやってみるかも…?