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Galaxy Tab S8+を購入!Galaxy Tab S7+から買い替えた感想

2022/04/21に国内発売された、Galaxy Tab S8+を購入しました。

かつてGalaxy Tab S7+を入手した際、「現行のGalaxy Tabシリーズが正式に国内で販売されたらいいな…」と思っていたのもあり、予約開始してすぐ注文してしまいました。

Galaxy Tab S7+から買い替えた印象、気づいたところなどを書き連ねていきたいと思います。

  • おことわり
    • これ以降、Galaxy Tab S8+を「Tab S8+」または「S8+」、Galaxy Tab S7+を「Tab S7+」または「S7+」と省略して記述する場合があります。

開封

開封して内容物を確認してみました。

箱を開くと最初にタブレット本体が現れます。

タブレットを取り出すと、残りの付属品が現れます。付属品はmicroSD取り外し用のピン、クイックスタートガイド、Sペンのみ。充電器は付属しません

Galaxy Tab S8+の外装箱をGalaxy Tab S7+(SM-T970)の外装箱と並べてみました。S7+は充電器が付属品に含まれるため、箱の厚みがS8+の倍くらいありました

外観の違い

Galaxy Tab S8+とGalaxy Tab S7+を並べてみました。

上がGalaxy Tab S8+、下がGalaxy Tab S7+

パッと見ではどっちがどっちか見分けがつきません。
Tab S8+(日本国内版)のほうはGalaxyロゴ、Tab S7+はSAMSUNGロゴになっています。

Tab S8+のロゴがGalaxyロゴになっているのはおそらく日本国内独自の仕様なので、海外版のTab S8+をTab S7+と並べたら、本当に見分けがつかなくなりそうです。

ちなみに、付属Sペンもタブレット本体と同様に、Tab S8+(国内版)とTab S7+でロゴが異なります。

Galaxyロゴが入っている方がTab S8+(国内版)、SAMSUNGロゴが入っている方がTab S7+

性能の違い

スペックを比較してみます。

項目 Galaxy Tab S8+(SM-X800) Galaxy Tab S7+(SM-T970)
SoC Snapdragon 8 Gen 1 Snapdragon 865 Plus
ディスプレイ 12.4インチ有機EL(2800x1752) 12.4インチ有機EL(2800x1752)
RAM/ストレージ容量 8GB/128GB 6GB/128GB, 8GB/256GB, 8GB/512GB
外部ストレージ対応 ○(microSD 最大1TB) ○(microSD 最大1TB)
バッテリー容量 10090mAh 10090mAh
リアカメラ 13.0MP+6.0MP 12.0MP+5.0MP
フロントカメラ 12.0MP 8.0MP
本体サイズ 285mm x 185mm x 5.7mm 285mm x 185mm x 5.7mm
本体重量 567g 575g

スペック参考:
スペック|Galaxy Tab S8+ & S8 Ultra (ギャラクシータブ S8+ & S8ウルトラ)|Galaxy公式(日本)
Compare Galaxy Tab S7 & S7+ | Samsung US
Samsung Galaxy Tab S7+ - Full tablet specifications

Galaxy Tab S7+とGalaxy Tab S8+の大きな違いはSoCとカメラ画素数くらいで、ディスプレイ、バッテリー容量などについては大きく変化はありません。
本体重量に若干差異があるように見えますが、海外版の重量表記はどちらも1.27lbで同一なので、重量についてもS7+/S8+でほぼ同一と考えて良さそうです。

国内版Galaxy Tab S8+はストレージ容量128GBのみが商品展開されています。
海外版では256GBモデルも存在するので、そこが少し残念なポイントです。

データの引き継ぎについて

サムスンが提供している「Smart Switch」というアプリで引き継ぎが可能です。

初期セットアップの段階で、引き継ぎ操作が可能です。

初期セットアップの最中に、データ引き継ぎについて画面が表示されます。データ転送方法は端末同士をケーブル接続する方法と、引き継ぎ元・引き継ぎ先を同じWi-Fiに接続する方法があります

ログインしているアカウント(Googleアカウントなど)に紐づくデータなど、モノによっては転送できないものもあります

実際にSmart Switchでのデータ引き継ぎを試してみたところ、アプリ設定の引継ぎはあまり行われず、Twitterメーラーアプリなどでは手動での再ログインが必要でした。
よく使用するアプリの中では、設定引き継ぎが期待通り行われたのはSleipnir MobileDiscordRemote Desktopくらいだったと思います。

周辺機器について

Galaxy Tab S8+の周辺機器は、Galaxy Tab S7+のものが概ね流用できそうです。

ケースについて

Galaxy Tab S8+とGalaxy Tab S7+の外形はほぼ同一であるため、Tab S8+/Tab S7+間でケースの使い回しが可能です。

私はGalaxy Tab S7+用のBook Cover Caseを使用していたのですが、これをそのままGalaxy Tab S8+に流用しています。
ちなみにこのタイプのケースだけ、国内販売されませんでした。

保護フィルムについて

保護フィルムについては既にTab S8+用が各社から発売されていますが、Tab S7+にTab S8+用の保護フィルムを試しに重ねてみたところ穴位置がピッタリ一致しました。
こちらもTab S8+/Tab S7+間での使い回しが可能と考えられます。

私は今回こちらの保護フィルムを購入し、使用しています。

ミヤビックスの保護フィルムはTab S7+の時から使用していて、貼り付け難易度は高いながらも高品質なところが気に入っています。
他機種では高光沢フィルムをよく使用しているのですが、今回はSペンでの書き心地と画面の鮮やかさのバランスを取るため、ペーパーライクフィルムでなく防指紋フィルムを選択しています。

使用感の違い

Galaxy Tab S8+の使用感は、Android 12アップデート済みのGalaxy Tab S7+とあまり変わりません。大部分はS7+とS8+で同様です。

表示フォントの違い

これはTab S7+とTab S8+の違いというより、日本国内で販売されるモデルと海外モデルでの仕様の違いによるものと思われます。

日本国内のGalaxyシリーズは日本語フォントに「イワタUDゴシック」が使用されています。
Galaxy Tab S8+についても、他の国内版Galaxyシリーズの端末と同様、日本語フォントがイワタUDゴシックになっています。

Galaxy Tab S8+の設定画面。フォント名こそ明記されていませんが、日本語フォントがイワタUDゴシックで表示されています

海外版のGalaxyシリーズでは日本語はAndroid標準のフォントで表示されますが、Galaxy Storeからフォントを購入し、設定することで日本国内版に近い表示にすることが可能です。
ただし、フォント切り替えの挙動の関係で、国内版Galaxy端末と全く同じ見栄えにすることはできません。

Galaxy Tab S7+を手放してしまったので、参考としてGalaxy Note20 5G(海外端末)の設定画面です。イワタUDゴシックを選択すると日本語フォント部分は国内版Galaxy Tab S8+に近い表示になりますが、英数字フォントも置き換わるため、国内版Galaxy端末と見栄えに差が生じます

メーカーオリジナルのノートアプリの名称が異なる

こちらも、日本国内で販売されるモデルと海外モデルでの違いと思われます。

Sペンでの手書きにも対応するサムスン謹製のノートアプリですが、日本国内版と海外版でアプリ名称が異なります。

日本国内版だとGalaxy Notes、海外版はSamsung Notesです。

左がGalaxy Tab S8+の「Galaxy Notes」、右がGalaxy Note20 5Gの「Samsung Notes」です。Tab S8+のノートアプリは後述の追加機能の影響なのか、バージョン番号が若干進んでいます

なお、違いは表示されるアプリの名称のみで、基本的なアプリの機能は同一です。
例えば、Galaxy Tab S7+上の「Samsung Notes」で作成したノートをGalaxy Tab S8+上の「Galaxy Notes」で開き、編集することが可能ですし、その逆も可能です。

Galaxy Notes(Samsung Notes)の機能拡張がされている

こちらは、Galaxy Tab S8+で機能追加された項目です。

Galaxy Notesのツールバーを、タブレットと接続した別端末に表示させることが可能らしいのですが…。

項目がグレーアウトしています

残念ながら項目がグレーアウトし、うまく動作しませんでした。

連携させる端末同士を同じWi-Fiネットワーク内で接続する必要があるらしいのですが、今回試した範囲(Galaxy Tab S8+とGalaxy Note20 5Gの組み合わせ)ではうまくいきませんでした。
Galaxy Note20側のSamsung Notesのバージョンが、Galaxy Tab S8+側より古いのが原因と推測しています。

Galaxy Tab S7+から引き続き持っている問題点

Galaxy Tab S7+から仕様が変わっていない問題点もあります。

DeXでサードパーティIMEが使用できない問題

Galaxyシリーズには「DeX」というスマートフォン/タブレットをPC風に使用できる機能があります。

PCライクに各アプリをマルチウィンドウ表示して使うことができます。外付けキーボードとの併用が非常に便利です

スマートフォンでは画面を外部出力してDeXを使用しますが、Galaxy Tabシリーズではタブレット単体でDeXを使用できます。
外付けキーボードと組み合わせることで、ノートPCライクな使い方も可能です。

ところがこのDeX、文字入力周りに制約を抱えています。DeXモード中は標準搭載のIMEしか使用できないのです。
GboardなどのサードパーティIMEを使用していても、DeXモードに切り替えるタイミングで強制的に設定変更され、DeXモード中は変更ができません。

Galaxy Tab S7+からの不満点だったので、Galaxy Tab S8+で改善されていることを期待したのですが、この挙動はS8+でも相変わらずでした。残念です。

回避策があります

DeXで標準以外のIMEが使用できないというこの問題、実は回避策が存在します。

標準キーボードの欄がグレーアウトしていますが、サードパーティIME(ここでは「アルテ日本語入力キーボード」)が選択された状態になっています

有料アプリを使用する必要がある上に、PC上での作業が必要になるため、万人におすすめできる作業ではないですが、これを実行することでDeXの使い勝手が大きく改善されました。

以下の記事にある作業を実施することで、DeXモード中でも普段使用しているIMEをそのまま使うことが可能になりました。

note.com

【注意】
特殊な手順を含む作業のため、実行は自己責任でお願いします。
この作業が原因でトラブルが発生した場合、当方での責任は負いかねますのでご了承ください。

上記記事ではGboardの例が示されていますが、Gboard以外を使用している場合は記事に記載のコマンドのうち、以下の箇所を書き換える必要があります。 com.google.android.inputmethod.latin/com.android.inputmethod.latin.LatinIME

書き換える内容については、PC上で以下のADBコマンドを実行することで確認が可能です。 adb shell settings get secure default_input_method

買い替えてみての感想を総括

実物については、良くも悪くも、思った以上にGalaxy Tab S7+から何も変わらなかったというのが正直な感想です。

Galaxy Tab S7+を使っていた身としては「前機種とあまり変わらないじゃん」という思いは否めませんが、買い替えの際に大幅な機能アップはもともと期待していなかったため、ここまで「変わらないなぁ」と感じたのは想定内でした。
変化が少なかったのは、それだけもともと完成度が高かったということだと思います。

ですが、Galaxy Tab S7+からの変化うんぬんより、「日本国内で正式にGalaxy Tab S8+が発売された」ことに大きな意味があると考えています。
Galaxy Tab S8+に限らず、高性能なAndroidタブレットの選択肢が国内でも増えてきているのは良い傾向だと思います。

なんと言っても、Galaxy Tabシリーズの強みはSペンです。
Galaxy NoteシリーズやGalaxy S22 Ultraのような大画面スマートフォンでもSペンの利用価値はありますが、個人的にSペンはタブレット端末で本領が発揮されると思っています。
競合他メーカーのスタイラスペンと異なり、基本機能は充電無しで使用できるのもメリットです。

Android搭載のスタイラスペン対応タブレットを検討中の人、Galaxyシリーズのスマートフォンを使用していてタブレットを買い足したい人は是非購入を検討してみてはいかがでしょうか。
値段はかなりお高いですが、それだけの価値はあると思います。