6月中旬頃、Galaxy Tab S8+用の純正アクセサリである、Book Cover Keyboardが届きました。
Galaxy Tab S8+を発売日前に予約購入したユーザーへ購入特典として配布するキャンペーンがあり、こちらを利用して入手したものです。家電量販店等で購入すると24,000円ほどする製品です。
※キャンペーンは既に終了しています。
www.galaxymobile.jp
これまではGalaxy Tab S7+用純正Book Coverを流用して使っていたので、そちらとの違いの比較も交えつつ、使用感などをまとめていこうと思います。
外観
タブレット背面側
キーボード部分
Book Cover Keyboardのキー配列は、US配列になっています。
スペースキー横のLangキーはIMEの入力モード切り替えの機能を持っており、日本語配列キーボードにおける「半角/全角キー」の役割を果たします。
このキーのおかげで、US配列慣れしていない私でも迷うことなく日本語/英語の入力モード切り替えができ、助かっています。
タブレットに装着
Galaxy Tab S7+用Book Coverと比較
Galaxy Tab S8+でもそのまま使用可能な、Galaxy Tab S7+用の純正Book Coverと比較してみます。
タブレットスタンドとしての機能の違い
Galaxy Tab S7+用Book Coverでは角度を2段階で調整可能です。カバーのフタ部分にスリットが入っており、そこにタブレットを立てかけて引っ掛けるような作りになっています。
角度調整の自由度は低いですが、タブレットの縁部分がカバーの材質で保護される安心感があります。
Book Cover Keyboardでは角度を無段階で調整可能です。
タブレット背面側のカバーを立ててスタンドにすることで、自分の好みに合わせて好きな角度に調整できる作りです。
Sペンの収納
Galaxy Tab S7+用Book Coverでは、ケースを開いたときの中央部にSペンを格納することができます。
タブレットを持ち運ぶ際もSペンがかさばらないスッキリとしたデザインです。
一方、ケースをスタンドとして使用している間はSペンを取り出しにくいという欠点もあります。
Book Cover Keyboardでは、タブレット本体のSペン取り付け/充電スペースにあたる箇所が膨らんでおり、そこにSペンを格納することで、Sペンを充電しつつ安全に持ち運ぶことが可能です。
Sペンのエアアクション機能を活用している人にとっては、タブレットを持ち運んでいる間にSペンを充電できるのが大きなメリットになると思います。
一方、Sペン格納用のスペースが膨らみになっているため、スリムさが若干損なわれるのが欠点とも言えます。
機能面
DeXモードの起動/終了がラクラク
キーボード右上、Delキーの左隣にあるキー(スクリーンショットキー)とFnキーを同時押しすることで、DeXモードのOn/Offが簡単に切り替えられます。これはとても便利です。
私の場合、DeXモード使用中でも時々DeXモード非対応アプリを起動する場面が出てくるので、キーボード操作で簡単にDeXモードのOn/Off切り替えができるのはかなり助かります。
トラックパッド搭載
Book Cover Keyboardはトラックパッドを搭載しています。
独立したクリックボタンが設けられていないタイプのトラックパッドですね。
マウスカーソルの操作はもちろん、2本指でのジェスチャーで画面のスクロールが行えるほか、トラックパッドの3本指タップに特定の動作を割り当てることが可能です。
実際使ってみた感想としては、タッチ感度が今ひとつに感じる場面が時々あり、「めっちゃ快適!」とまではいかないのが正直なところでした。
スマートフォン/タブレット向けのアプリをマウスカーソル操作すること自体に限界があるので致し方ない部分はありますが、外付けマウスを使わずにノートPCライクな操作が可能という点ではアリだと思います。
使ってみて感じたこと
良かったところ
キーボードとタブレットをひとまとめで持ち歩ける
キーボードとタブレットをひとまとめにでき、同時に持ち歩いても荷物がかさばらない!というのが、個人的な最大のメリットです。
今まで、出先でキーボードを使用したいときは外付けのBluetoothキーボードを持ち歩いていました。
しかし、バッグの限られたスペースを外付けのデバイスが専有することで、荷物がかさばり、バッグから物を取り出しにくくなる…という場面が結構あり不満に感じていました。
Book Cover Keyboardではケースがキーボードと一体化しているので、今までのタブレット本体だけを持ち歩いていた感覚で、キーボードまで合わせて持ち歩けるようになったことで非常に快適になりました。
キーボードが不要なときは簡単に取り外すこともできるので、ガッツリ文字入力したいときはキーボード付きで、動画鑑賞やWebブラウジングメインのときはキーボードを取り外してタブレット単体で…といった使い分けもできますね。
タブレット単体で使うときに場所を取らない
キーボードを取り外してタブレット本体+背面スタンドだけの構成で使用すると、Galaxy Tab S7+用Book Coverと比べて場所を取らずに使用することができます。
タブレットでレシピを表示しながら料理をすることが時々あるのですが、その時にタブレットを置いているミニテーブルのスペースを空けやすくなりました。
小さいことですが、嬉しいポイントです。
DeXモードとの相性抜群
Galaxy Tab S8+用の専用設計なだけあって、DeXモードとの相性も抜群です。
Book Cover Keyboardを使い始めてから、Galaxy Tab S8+は基本DeXモードのまま使っています。
良くなかったところ
キーボード装着時、総重量が重くなる
キーボードを装着した状態での重量は、Galaxy Tab S7+向けBook Coverに比べてかなり重くなります。
キーボードが一体化しているので重量増加は致し方ないところですが、実際Book Cover Keyboard装着状態のGalaxy Tab S8+は結構ずっしりとした重さを感じます。
画面側のカバーが開きづらい
キーボードを内蔵していない純粋な画面カバーと比べると厚みがあるためか、カバーを開こうとすると指を引っ掛けにくく、Galaxy Tab S7+向けBook Coverと比べてカバーが開きづらく感じます。
無線接続ではないはずなのに時折誤動作する
これは私の使用環境との兼ね合いもあるため、一概にこの製品の良くないところとは言えないかもしれませんが、文字入力中に数秒間キーボードが入力を受け付けなくなる…という事象が稀に発生しました。
Bluetooth接続の無線キーボードであれば仕方ないかと思う面もありますが、Book Cover Keyboardのキーボードはポゴピンによる物理接続のため、ちょっと納得行かない部分があります。
総括
Book Cover Keyboard、良くなかったと感じたところも何点かありましたが、それを上回る使い勝手の良さと持ち歩きやすさを実感することができました。
製品が届くまでは「実売2万円以上の製品が使い勝手微妙だったらどうしよう…」と心配していましたが、その心配は杞憂でした。
最初はキーボードがUS配列であることに若干の抵抗がありましたが、使い始めてみたらすぐ慣れたのでその点も個人的には問題なし。
Galaxy Tab S8+標準の日本語入力機能だと使い勝手が微妙な部分もありますが、有料アプリを利用してDeXモードで普段遣いのソフトを使用できる状態にしておけばかなり快適度合いが高まります。
(有料アプリを使ってDeXモード中も任意の日本語入力ソフトを使う方法については、過去記事にて触れています。実行については自己責任でお願いします)
kazudot.hatenablog.com
ちなみに、Book Cover KeyboardはGalaxy Tab S8+向けの他、Galaxy Tab S8 Ultra向けにもラインナップされています。
Galaxy Tab S8+/UltraをノートPCライクに使いたい方、DeXモードを多用する方には是非Book Cover Keyboardを使用してほしいと感じました。
おまけ
Book Cover Keyboardを装着した状態であれば、もしかして原神(Android版)がキーボード+マウスでプレイできるようになるのでは?という淡い期待を込めて試してみましたが、ダメでした。