かずどっとがまた端末買ってる

購入した端末について使用感などを書いていくつもりのブログです

家庭用beatmaniaIIDX環境を「PHOENIXWAN」で構築した

今回は端末ではありませんが、奮発してこういうものを購入しました。

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ダブルプレイ用に2台購入しました。

サードパーティ製のbeatmania IIDX専用コントローラ「PHOENIXWAN」です。 KONAMI純正のモデルも存在するのですが、今回は入手難易度や品質などの観点からこちらを選択しました。

www.gamo2.com

www.gamo2.com

今回はPHOENIXWANを受け取るまでにかかった期間や、実際に使用するまでに行った改造について書いていきます。

注文から到着まで

2021年11月13日~16日にかけて行われていた、GAMO2 online shopのブラックフライデーセールに合わせて注文しました。
このセール直前まではGAMO2 online shopでのPHOENIXWANの取り扱いが一時的になくなっていたのですが、ブラックフライデーセール開始のタイミングで取り扱いが再開されました。

11月13日の19時過ぎに2台注文し、1台ずつ発送されました。
2台とも追加オプションなしのデフォルト設定で注文しました。標準価格は38,000円ですが、今回はブラックフライデーセール中だったため1台あたり34,800円で購入しています。

  • ボタン&バネ:DJDAOボタン、40gバネ
  • マイクロスイッチ:Honeywell製 V15S05-EZ015(0.15N)
  • ボタンLEDカラー(E1/E2/E3/E4):赤
  • ボタンLEDカラー(白鍵盤 B1/B3/B5/B7):赤
  • ボタンLEDカラー(黒鍵盤 B2/B4/B6):赤

1台目は出荷から国内到着まで5日、2台目は出荷から国内到着から8日かかりました。
国内到着から受け取りまでの期間は2台共ほぼ同じでした。

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1台目は16日に出荷、22日に受け取りました。出荷まで3日、そこから6日で到着。

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2台目は17日に出荷、27日に受け取りました。出荷まで4日、そこから10日で到着。

リビジョン変更について

PHOENIXWANは元々PS2/PC両対応だったのですが、新リビジョンへの切り替えにより仕様変更が行われています。

  • コネクタ部の変更
    • PS2用コントローラ端子・USB端子一体型のコネクタが廃止
      • これにより、PS2には非対応となった
    • PC接続用のUSB Type-B端子、給電用のUSB Type-C端子にそれぞれUSBケーブルを接続する形式に変更
  • ターンテーブルの操作感度向上
  • ターンテーブル部の材質変更

今回自分が購入した個体は2台とも新リビジョンでした。
ケーブル格納スペースにUSB Type-B端子・USB Type-C端子があり、着脱式のUSBケーブルが2本付属していました。

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USBケーブルの他には、φ3.5mm端子用ケーブル2本が付属しています。

GAMO2での取り扱い分については、取り扱い再開のタイミングで新リビジョンに切り替えられているようです。

新リビジョン品はPS2beatmania IIDXでは使用できないため、その点には注意が必要です。

騒音対策してみる

PHOENIXWANに限らず、アーケード筐体に近いタイプの専用コントローラは騒音が発生しやすいです。
PHOENIXWANも無改造で使用するとボタンのカチャカチャ音やコントローラ内部でのバネの反響音が響き、結構うるさいです。

プレイ中のボタン音を少しでも軽減するため、以下の改造を行いました。

  • バネにシリコンスプレーを塗布する
  • ボタン内部の接触面にフェルトを貼り付ける
  • ボタンの他のパーツと触れる部分をシリコンスプレーを吹き付けたティッシュで拭く(気休め)
  • マイクロスイッチを変更する

PHOENIXWANの静音化について検索してみるとパテ埋めなんかも出てきますが、私は行いませんでした。
パテ埋めの代わりに、車のデッドニングに使用したデッドニングキットの余りを使って制振してみようかと思ってはいますが、まだやっていません。

改造前に、配線を外す必要があります。
必要に応じてどの配線がどこに接続されるかメモしておくと良いと思います。

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ボタンの配線にタグ付けしておきました。ギボシ端子がどこに接続されるかもメモしておくと良いです

バネにシリコンスプレーを塗布する

ボタン部分を分解してバネを取り出し、シリコンスプレーを吹き付けます。
これだけで、ボタンを押して離したときに鳴るバネの「バイーン」という反響音が抑えられます。

シリコンスプレーに関しての注意点です。

  • 無溶剤タイプを選ぶ
    • 無溶剤タイプを使用しないとボタンのプラスチック部を溶かしてしまう恐れがあります。
  • 部屋をよく換気する
  • 使ったあとフローリングがツルッツルに滑るので気をつける
    • 念の為ダンボールの中でスプレーを塗布したのですが、駄目でした。可能な限り屋外での作業をおすすめします。

私はこちらを購入しました。 www.amazon.co.jp

ボタン内部の接触面にフェルトを貼り付ける

ボタンの接触面に画像のようにフェルトを貼り付けます。

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自分はボタンの操作部側(?)にフェルトを貼り付けましたが、台座側に貼り付けても良いと思います。お好みで。
ボタン内部でプラスチック同士がぶつかって発生するカチャカチャ音を軽減するとともに、DJDAOボタンの場合はボタンが底上げされストロークが三和ボタン(ACで使用されているボタン)に近づきプレイしやすくなります。

私はこちらを使用しました。 www.amazon.co.jp

ボタンの一部をシリコンスプレーを吹き付けたティッシュで拭く

ボタンのプラスチック同士がぶつかってカチャカチャ音が発生しそうな箇所を、シリコンスプレーを吹き付けたティッシュで拭いてみました。
正直、これは効果があるか微妙でした。

マイクロスイッチを変更する

注文時にオプションを追加料金無しのデフォルトにしている場合、Honeywell製の0.15Nスイッチが装着されています。
これが結構うるさいので、オムロン製のマイクロスイッチに交換して静音化を図りつつ、ボタンの重さをLIGHTNING MODEL筐体の感覚に近づけます。

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左がHoneywell製スイッチ、右がオムロン製スイッチ。今回はIIDX28 BISTROVERまで標準で用いられていたD2MV-01-1C3(0.49N)を使用します

今回選択したマイクロスイッチは、「D2MV-01-1C3」という、beatmania IIDX28 BISTROVERまでのLIGHTNING MODEL筐体で使用されていたタイプのものです。
オムロンから直販で購入可能な他、モノタロウ、楽天市場の三和電子ストアなどで購入可能です。 www.fa.omron.co.jp

ちなみに、記事執筆時点での現行作であるbeatmania IIDX29 CastHourでは「VX-01-1C23」という、押圧はD2MV-01-1C3と同じものの若干クリック感が強いマイクロスイッチが用いられています。
アーケードのプレイ感覚により近づけるため本当はVX-01-1C23のほうを装着したかったのですが、残念ながら私がPHOENIXWANを入手した時点では品薄のため入手できませんでした。
(いわゆるコロナ禍で電子部品が品薄なことと、ちょうどタイミングがKONAMI公式専用コントローラのプロフェッショナルモデル発売時期に被っていたことが要因と思われます) www.fa.omron.co.jp

Honeywell製スイッチは押す度に「カチカチ」という青軸キーボードを少しうるさくしたような高音が耳についていたのですが、オムロン製スイッチに変えたら音が和らいだように感じます。

振動対策してみる

ボタンを押したときに発生する音の他、どうしてもゲームプレイ中はコントローラの操作が振動として伝わります。
極力振動を抑えるために、以下のような対策をしてみました。

  • 10mm厚のヨガマットを敷く
  • その上に、PHOENIXWAN輸送時の緩衝材を再利用し台座を作る

緩衝材を利用した台座は、写真のような感じです。

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緩衝材を重ねて両面テープで貼り付けるだけ。これを2セット作成しました。

緩衝材の貼り付け方が左右対称ではないのですが、これはダブルプレイでのコントローラ配置を考慮したためです。

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冒頭の写真の再掲。ダブルプレイの感覚をアーケード筐体に近づけるために、コントローラ間を約125mm離すよう緩衝材の位置を調整しています

振動に対しての効果はわかりませんが、少なくともコントローラ直置きよりは遥かにマシだとは思います。

所感

PHOENIXWANを改造した上で、実際に使ってみた感想です。

  • ボタンに関して
    • 出荷直後のデフォルト設定の操作感など
      • ボタンは軽く押しやすいが、ちょっとストロークが深い
      • ボタンの操作音が響くので高難易度曲のプレイには躊躇する
    • 改造後の操作感など
      • ボタンストロークがアーケード筐体に近づきプレイしやすくなった
      • ボタンの操作音は軽減されているが、それでもPS2IIDX専用コントローラよりはうるさい
    • LEDについて
      • 出荷時点でいくつか光らない箇所があった
      • 単なる接触不良だったため、端子をラジオペンチでちょっと弄って解消
        • この辺の品質は価格相応
  • ターンテーブルに関して
    • 回した感じは非常に軽い
      • ブン回しやすい反面、アーケード筐体のような「重さ」がないので連皿を正確に回す制御には慣れが必要
      • 個人的にはできればもう少し重いほうが操作しやすい
    • ターンテーブル素材は手汗をかくと滑る
    • 全般的な反応は良好だが、押し押しは思ったほど入らない
      • 「連皿がよく入るようになったPS2IIDX専用コントローラの皿」という感じ
  • その他
    • 工具不要でボタン部分のメンテナンスが可能なのは便利
      • PS2IIDX専用コントローラのようにプレイサイドの切替も可能

コントローラの使用感については、今の所満足しています。
欲を言えばターンテーブル周りをもう少し自分好みの重さになるように突き詰めたい気もしますが、あまりやると沼に嵌りそうなのでやめておきます。

あとは(騒音に気をつけつつ)ガンガンプレイして、家庭用beatmaniaIIDXを満喫していきたいと思います。