自宅用ファイルサーバとしてサブPCを組み、Windows 10標準の機能である「記憶域スペース」を使用してみました。
記憶域スペースを利用することで、RAIDのようにHDDを2台以上使用して故障時のデータ消失のリスクを抑えることが可能です。
また、RAIDと比べて柔軟性が高く、あとからHDDの追加が簡単に可能であるなど、扱いやすい機能となっています。
詳しく解説されているブログがあったので、参考としてリンクを貼ります。
satsumahomeserver.com
あまりにもあっさり環境構築ができたので手順をまとめるほどでもないのですが、せっかくなのでブログ記事にしておきます。
下準備
今回はWindows 10 Proを使用しました。
Windows 10 Homeで記憶域スペースが使用可能かは確認できませんでしたが、おそらく対応していると思われます。
Windowsのシステムドライブと別に、2つ以上のHDD/SSDをPCに接続しておきます。
今回は、4TBのHDDを2台用意し、PCにSATA接続しておきました。
USB接続のHDD/SSDも使用可能です。USBメモリはそのままでは使用できませんが、USBメモリ上に仮想ドライブ(VHD)を作成し、VHDを記憶域プールに使用することで間接的に使用可能なようです。
使用したHDD: toshiba.semicon-storage.com
記憶域スペースの作成手順
設定画面の呼び出し
「設定」アプリから「システム」→「記憶域」→その他のストレージ設定-「記憶域の管理」を選択します。 あるいはWindowsのコントロールパネルから、「記憶域」を選択します。
新しいプールと記憶域の作成
記憶域の管理画面が表示されるので、画面左上の「新しいプールと記憶域の作成」を選択します。
記憶域プールを形成するドライブを選択します。
記憶域の設定を行う
記憶域の名前等を設定し、設定完了したらウィンドウ下部の「記憶域の作成」を押下します。
- Windows 10 Proを使用する場合、選択可能なファイルシステムは「NTFS」のみです。
- 以前は「ReFS」という形式を選択することも可能でしたが、Ver1709以降ではWindows 10 Home/ProでReFS形式のフォーマットを行うことができなくなりました。
- HDD故障に備えるため、回復性の種類は「双方向ミラー」を選択しました。
- サイズはデフォルトで使用可能な最大サイズが設定されています。
- 同一容量のHDD2台を利用し「双方向ミラー」を選択した場合、記憶域プールの最大サイズはHDD1台分の容量となります。
作成完了
これだけで作成完了です。
Windows上での操作はわずか数分程度で完了します。