iPhone 12 mini (SIMフリー・128GB)を購入しました。
以前iPhone 8を使用していたことがありましたが、1年半ほど前に手放したため、iPhoneシリーズを使うのはそれ以来となります。
今回は、今まで使用していたサブのAndroid機をiPhone 12 miniに置き換え、約3週間使用してみた感想を書いていきたいと思います。
特徴
- Apple社のスマートフォンで、2020年秋に新発売されたiPhone 12シリーズのひとつ
- iPhone 12シリーズ中、最も本体サイズが小さい
- 横幅64.2mm、重量133gと小型軽量ながら基本機能は他のiPhone 12シリーズとほぼ共通
- iPhone SE(第2世代)より小柄ながら、iPhone 8 Plusに匹敵するサイズのディスプレイを搭載
購入動機
- 本体サイズに惹かれた
- 今まで使用していたサブ機(LG G8X ThinQ)のストレージ容量に不安があったため
- G8X ThinQは内蔵ストレージ64GB
- microSDには対応しているが、アプリの保存領域は拡張できない
- eSIM対応端末を試してみたかった
- 楽天モバイルがeSIM対応しているので、どんな感じで使用できるのか実際に使ってみたいと思っていた
開封
iPhone 12シリーズから同梱物が見直され、過去シリーズで同梱されていたアクセサリの一部が省略されるようになりました。
充電用ケーブルは引き続き同梱されていますが、充電器側の端子がUSB Type-Cになっているので、手持ちの充電器で付属ケーブルが使用可能かどうか事前にチェックしておくと良いと思います。
外観
ホワイト、ブルー、レッドの3色で悩みましたが、最終的にホワイトを選択しました。
iPhoneシリーズはモックアップが無く、デモ機も特定の本体カラーのみが設置されるため、特に地方住まいだと気になる本体カラーがあってもなかなか実物を確認できないという悩みがあります。
幸い、購入前に家電量販店の店員さんがiPhone 12 miniのレッドを持っていたため、現物を見せてもらい判断材料としました。
ちなみに、ブルーはiPhone 12無印のデモ機、ブラックはiPhone 12 miniのデモ機でそれぞれ実物の色合いが確認可能です。
色味は暖色系で、白というよりクリーム色。初めて見たときはiPhone SE(第2世代)のホワイトとiPhone 8のゴールドの中間くらいの色合いという印象を受けました。
Redmi Note 9S(グレイシャーホワイト)との比較。Redmi Note 9Sが寒色系の白のため、色合いの違いが際立って見えます。
iPhone SE(第2世代)のホワイトとの比較。iPhone SEに比べ、iPhone 12 miniのほうが暖色系の色合いになっているのが写真でも見て取れるかと思います。
iPhone 5s/SE(第1世代)までの角張ったデザインに戻ったことで、ディスプレイ側が端まで平面になり、保護フィルムが貼りやすくなったのは好印象です。
昨今のスマートフォンはディスプレイ側面が丸みを帯びた形状になっていることが多く、画面端まで保護できるタイプの保護フィルムが使いにくくなっていました。画面全体が平面であるiPhone 12 miniでは、大体の保護フィルムで画面端まで保護できるようになり、安心感が増しています。
自分はミヤビックス社の「Overlay Brilliant 9H」を貼って運用しています。Xperia 5 IIにも同じシリーズの保護フィルムを貼り付けているのですが、画面より一回り小さめの設計になっているXperia 5 II用に対し、画面端までしっかり保護されるiPhone 12 mini用の方がより安心感があります。
使用している画面保護フィルムはこちら: www.visavis.jp
おまけ:Xperia 5 IIで使用中の画面保護フィルム www.visavis.jp
なお、カメラ保護用のフィルムを購入する際には注意が必要です。
色付きの保護フィルムを使用する場合、保護フィルム側の色味と本体側の色味が異なる場合があります。
今回はレイアウト社のカメラ保護フィルム「10H eyes」を購入、貼り付けしてみましたが、本体色と色味が異なるため、保護フィルムが目立ってしまいました。
使用したカメラ保護フィルムはこちら: www.ray-out.co.jp
実際に使ってみた
電池持ち
バッテリー容量が小さいと言われているiPhone 12 miniですが、待受メインで使用する分には丸2日強は余裕で持ってくれます。
流石に、ゲームや動画再生をずっと行うと一気にバッテリー残量が減ります。長距離の移動などではモバイルバッテリーをセットで持ち歩くと安心です。
新幹線で移動する機会があったため、移動中にゲームアプリをガンガン使って電池持ちを確認してみました。 朝100%の状態から、夜には35%程度まで減っていました。そこそこヘビーに使用したつもりでしたが、丸一日使って就寝前に充電する、という使い方であれば問題なさそうです。
eSIMを試す
iPhone 12 miniは物理SIMの他、eSIMに対応しており、2回線を同時に待受することができます。
手持ち回線のうち、楽天モバイルがeSIMに対応しているので、今回はこの回線をiPhoneに登録してみました。
eSIMの設定手順
以下、iOS 14.3時点での内容です。OSアップデートにより、設定項目等は変更される可能性があります。
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」の設定項目を選択し、「モバイル通信プランを追加」をタップする
- QRコード読み込み画面に移行するので、eSIM設定用のQRコードを読み込む
- QRコード読み込みに成功すると下記スクリーンショットのような画面が表示されるので、画面下部にある「モバイル通信プランを追加」のボタンをタップする。
- 既存の物理SIM回線と、新規に追加する回線に名前を付ける画面が表示される。お好みの名前を入力後、「続ける」をタップする
- 電話発信・SMS送信時にデフォルトでどちらの回線を使用するか選択する画面が表示される。使用する方の回線をタップして選択したら、「続ける」をタップする。
- iMessageとFaceTimeでどちらの回線を使用するか選択する画面が表示される。使用する方の回線をタップして選択したら、「続ける」をタップする。
- モバイルデータ通信でどちらの回線を優先して使用するか選択する画面が表示される。使用する方の回線をタップして選択したら、「完了」をタップする。
回線設定後
画面右上のアンテナピクトが二段重ねの表示になります。 コントロールセンターを表示すると、設定した回線名が表示されます。
eSIMを使用する場合の注意点
iPhone 12シリーズでeSIMを使用する場合、物理SIM側が5G対応のSIMカードであっても5G回線での通信ができない、という制限があります。
各通信キャリアの5GプランでiPhone 12シリーズを利用する方でeSIMの使用を検討する場合、この点に留意する必要があります。
まとめ
ここがGood
- コンパクトで軽い
- 本体サイズのコンパクトさと高性能を両立している
ここがBad
- Face ID認証を従来シリーズから継続採用している
賛否両論と思われる点
- Lightning端子の継続採用
- バッテリー容量
- ディスプレイの高リフレッシュレート駆動(iPad ProシリーズでのProMotion)非対応
所感
本体の小ささに魅力を感じてiPhone 12 miniを購入してみましたが、ただ小さいだけでなく性能も高く、「高性能なスマートフォンが欲しい、でも大きいのはイヤ」という痒いところをちょうど満たしてくれる良い機種だと思いました。
iPhone SE(第1世代)からの機種変更にもちょうど良いと思います。
自分の環境では、2画面対応の大型Android端末(LG G8X ThinQ)からの置き換えだったため、格段に持ち歩きやすくなりました。
バッテリー容量が小さい、と購入前から各所のレビュー等で目にしていましたが、実際に使用してみると思ったより気になりませんでした。
自分の使い方であれば、おそらくメイン端末として使用しても平日は2日に1回、休日でも1日1回の充電で十分使っていけるという印象です。
バッテリー容量は本体サイズとある程度比例するので、バッテリー容量を優先するヘビーユーザーであれば、モバイルバッテリーを常に持ち歩くことを意識すると良いでしょう。本体のサイズの代わりにバッテリー容量を優先して、他のiPhone 12シリーズを選択するのも一考です。
強いて欠点らしきところを挙げるとしたら、生体認証がFace IDである点と、充電用端子がLightning端子のままだった点です。
Face ID搭載については、昨今の感染症対策の状況から、外出先ではマスクをしたままなのでFace ID認証が使えない…という場面が多く、Touch IDの方が良かったなと思うことがしばしば。
Lightning端子続投については、iPhoneのみを使用している方や、Lightning端子搭載のiPadを併用している方にはあまり影響ないポイントですが、第2世代Apple Pencil対応のiPadや、Android端末を併用している方にはケーブルの種類を統一できないという点でマイナスポイントになると思います。
重箱の隅を突くレベルでの不満はありますが、普段使いの端末としては非常に良いと思います。
コンパクトで高性能なスマートフォンが欲しいと考えているみなさんに、是非オススメしたい一台です。