SONY Xperia 5 IIのドコモ版(SO-52A)を購入しました。
主に外観や内蔵機能の違いを、先代であるXperia 5(SO-01M)と比較していきたいと思います。
本当はカメラ画質の比較なども考えたのですが、私がカメラ機能を「それなりに綺麗に撮れればいいや」という程度にしか使わないので、カメラ画質比較は他の記事に譲ります。
特徴
- ドコモの2020冬~2021春モデル
- 5G対応スマートフォン
- 2019年に発売されたXperia 5の後継機種
- 横幅68mmと比較的スリムなハイエンドモデル
- 画面比率21:9と縦長で、SNSやブラウザで一度により多くの情報を表示できる
購入動機
- ディスプレイのリフレッシュレート120Hz対応
- 指紋センサーの電源ボタン内蔵化
- ドコモオンラインショップ限定色「パープル」
スペック
項目 | Xperia 5 II(SO-52A) | 参考:Xperia 5(SO-01M) |
---|---|---|
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 68mm×158mm×8.0mm | 68mm×158mm×8.2mm |
重量 | 163g | 164g |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3000mAh |
CPU | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 64GB |
ディスプレイ | 6.1インチ(1080×2520) 有機EL | 6.1インチ(1080×2520) 有機EL |
ディスプレイ仕様 | HDR対応,120Hz駆動 | HDR対応 |
メインカメラ(標準) | 24mm/1220万画素/F値1.7 | 26mm/1220万画素/F値1.6 |
メインカメラ(超広角) | 16mm/1220万画素/F値2.2 | 16mm/1220万画素/F値2.4 |
メインカメラ(望遠) | 70mm/1220万画素/F値2.4 | 52mm/1220万画素/F値2.4 |
フロントカメラ | 800万画素/F値2.0 | 800万画素/F値2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | ver5.1 | ver5.0 |
防水/防塵 | 防水:IPX5/IPX8, 防塵:IP6X | 防水:IPX5/IPX8, 防塵:IP6X |
テレビ受信機能 | 非搭載 | 搭載(ワンセグ/フルセグ対応) |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
開封
外箱
内容物
本体とマニュアル類、それと写真には入れていませんがIMEIが印字されたバーコードシールが同梱されています。
先代Xperia 5と比較
外観チェック
正面・背面
パッと見はどちらも同じように見えますが、Xperia 5 IIはXperia 5に比べて四隅が丸みを帯びたデザインになっています。
また、Xperia 5 IIはNFC/FeliCaマークの位置が若干上側に移動しており、3眼カメラにZEISSロゴが追加されています。
上面・下面
Xperia 5 IIでは本体上面に3.5mmヘッドホンジャックが復活しました。
細かいところでは、マイク穴とスピーカー穴位置が変更されています。Xperia 5で下面側にあったスピーカー穴がXperia 5 IIでは無くなっていますが、これはXperia 5 IIではスピーカー位置が正面に移動したためです。
左側面・右側面
左側面はXperia 5 II、Xperia 5共にSIMカード・microSD用のスロットのみ。位置が若干変わっています。
右側面はXperia 5 IIとXperia 5で各ボタン/センサーの機能に若干の違いがあります。
Xperia 5 IIでは指紋センサーと電源ボタンが一体化し、Googleアシスタント起動用のボタンが新設されました。指紋センサーと電源ボタンの一体化は、Xperia XZ1/XZ1 Compact以来ですね。
- Xperia 5 II:音量ボタン、指紋センサー(兼電源ボタン)、Googleアシスタントボタン、カメラボタン
- Xperia 5:音量ボタン、指紋センサー、電源ボタン、カメラボタン
Xperia 5から追加・強化されたポイント
リフレッシュレート120Hz駆動に対応で画面がぬるぬる動く
Xperiaシリーズで初めて、リフレッシュレート120Hzの高リフレッシュレート駆動に対応しています。
省電力性を優先するためか、デフォルトでは設定がオフになっていました。
低残像設定を常時オンの状態で数日使用してみましたが、体感での電池持ちは先代のXperia 5と変わらないレベルで良好に感じました。
スムーズに動く画面に一度慣れてしまうと戻れなくなるので、よほど電池持ちにシビアな状況で無い限り、低残像設定オンの状態で使用することをおすすめしたいです。
ゲームエンハンサーがパワーアップ
ディスプレイの120Hz駆動対応により、ゲームエンハンサーもパワーアップしています。
先行して発売されているXperia 1 IIに搭載されていた、黒挿入による残像軽減にXperia 5 IIも対応。Xperia 1 IIでは黒挿入により90Hz相当の表示でしたが、Xperia 5 IIでは240Hz相当の表示に対応します。FPS/TPS等での動きの激しい場面や、音楽ゲームでスクロールしてくるノーツなどの残像感が大幅に低減されます。
本格的に写真撮影できる「Photography Pro」アプリ搭載
本格的な写真撮影が行えるのが特長のPhotography Proアプリ。アプリ初登場のXperia 1 IIには発売後のアップデートで追加されましたが、Xperia 5 IIには初期状態でインストールされています。
撮影した写真は通常のJPEG形式での保存のほか、RAW形式での保存にも対応しています。
指紋認証の精度改善
Xperia 5では指紋認証が通りにくいという問題がありました。
指紋センサー表面に指紋の皮脂がべったり残りやすいことが一因とも言われており、センサー表面を拭ってからでないとうまく認証されないこともしばしば…。
他で不満な点が無かった分、指紋センサーがイマイチだったのが非常に勿体ないと感じていました。
Xperia 5 IIでは指紋センサーが電源ボタンと一体化したと共に、センサー表面の加工が皮脂の残りにくいものに変わりました。
これにより、Xperia 5でありがちな「指紋認証が何回やっても通らない!」という現象が改善されました。
内蔵ストレージの性能向上
ベンチマーク結果を確認する限り、Xperia 5と比べて内蔵ストレージのライト/リード性能が向上しています。
画像保存、アプリ起動/アップデート等、様々な場面で恩恵があります。
変更・削除されたポイント
ナビゲーションバーの仕様変更
Xperia 5にあった2ボタンナビゲーションがXperia 5 IIでは削除され、3ボタンナビゲーションとジェスチャーナビゲーションの2通りのみとなりました。
代わりに、Xperia 5 IIではサードパーティ製のホームアプリを使用している場合でもジェスチャーナビゲーションが使用可能、動作するようになりました。
サイドセンスの機能簡略化
Xperia 5にあった「操作位置を自動検出」がXperia 5 IIでは無くなり、操作位置を手動で固定するモードのみが使用可能です。
ソニー公式「アルバム」アプリ非対応
Xperia 5まで長らくプリインストールされてきたソニー公式のアルバムアプリはXperia 5 IIには搭載されておらず、Googleフォトを使用する形に変更されています。
ソニー公式のアルバムアプリ自体はPlayストアからインストール可能ですが、起動時に「この機種は非対応です」という旨のメッセージが表示され、使用することはできません。
地上波テレビ放送(ワンセグ/フルセグ)の受信機能削除
Xperia 5 IIではワンセグ/フルセグの受信機能が削除されました。
フォント変更機能の削除
Xperia 5までは表示フォントを切り替える機能がありましたが、Xperia 5 IIでは削除されました。
まとめ
ここがGood
- リフレッシュレート120Hzで画面がぬるぬる動くのが心地よい
- ゲームエンハンサー機能の強化で、ゲーミングスマホとしても使用できる
- リフレッシュレートの切り替え、タッチ感度の調整機能、充電ケーブル接続しながらでもバッテリーに負荷を与えずにゲームプレイできる機能など、ゲーミングスマホとしても使っていける機能が揃った
- 指紋認証精度が先代Xperia 5に比べて改善されている(ストレス無く認証される)
- 内蔵ストレージ性能が改善されており、Xperia 5と比べてファイルの読み書き性能が向上
- 4K動画等の読み書きの他、普段遣いでのアプリの動作やアップデート処理の高速化に繋がる細かな改善点
ここがBad
- 欲を言えば横幅がもっと狭ければ良い
- Googleアシスタントボタンの機能が(記事執筆時点では)固定されている
- 機能がカスタマイズ可能だとより便利に使えるかも?
- 端末発売時点での5Gエリアが狭く、5Gサービスの恩恵を受けにくい
- これはXperia 5 II(SO-52A)に限らず他の5G対応端末にも言える点なので、キャリアの今後のエリア拡大に期待
総括
今回はXperia 5 IIの機能面を中心に、先代であるXperia 5からの変更点に焦点を当てて記事を書いてみました。
Xperia 1 IIの小型版といった位置づけのXperia 5 IIですが、ディスプレイがFHD+解像度である代わりに高リフレッシュレートに対応したことで、結果としてXperia 1 IIよりもバランス良く仕上がっているのではないかと思います。
購入前は、正直Xperia 5からXperia 5 IIへの買い替えは意味があるのか…と不安がありましたが、いざ使い始めてみると快適そのもの。
先代Xperia 5からの使いやすさに加え、新たに搭載された120Hz駆動ディスプレイと指紋センサーの精度改善の恩恵は大きく、今までXperia 5を使用していたとき以上にストレス無く使えています。
限定色であるパープルの外観も気に入っていて、購入して良かったと感じています。
「無理をしてでもXperia 5からXperia 5 IIへ買い換えるべきか」と言われると、正直なところ、価格的に微妙ではあります。
それだけXperia 5が使いやすい(指紋センサーを除く)わけですが、既存のXperia 5ユーザーがXperia 5 IIを使ったら、やっぱりXperia 5 IIが欲しくなるんじゃないかな…と思う次第です。
文句なしの本体性能なので、元々Xperiaシリーズを使用していて、5G回線への移行を検討している人に是非おすすめしたい1台です。
ゲーム関連機能も強化されており、充電器に繋ぎっぱなしでもバッテリーを傷めない機能が追加されているので、「外でも家でもスマホでガッツリゲーム!」という人にもおすすめです。
私と同じように、元々Xperia 5を使っていたけどXperia 5 IIも気になる…という人も、予算があれば買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。