Unihertz社のJelly Proというスマートフォンを購入しました。
特徴
- 手の中にすっぽり収まる小柄な端末
- 発表当時、「世界最小の4Gスマートフォン」
- 2017年5月にクラウドファンディングで出資を募り、目標金額をわずか1時間足らずで達成した
- docomo・Softbank系4G LTE回線に対応
- VoLTE対応
購入動機
- 記事執筆当時、じゃんぱらで未使用品が大量入荷しており安かった
- 5,980円+税
- 参考記事:AKIBA PC Hotline
- 記事執筆時点(2020/11/07)でまだ未使用品の在庫あり
- 後継モデル「Jelly 2」のクラウドファンディングに出資したため、後々Jelly 2とJelly Proで実機比較したら面白そうだと思った
- 参考:『Jelly2』ー世界最小のFeliCa機能搭載端末!
スペック
項目 | カタログ値 | 備考 |
---|---|---|
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 43×92.3×13.3[mm] | 媒体によっては43×92.4×13 |
重量 | 60.4[g] | |
OS | Android 7.0 | Android 8.1アップデート配信済 |
CPU | MediaTek MT6735 1.1GHz | ロットによっては1.4GHz |
メモリ | 2GB | |
内部ストレージ | 16GB | |
バッテリー容量 | 950mAh | |
リアカメラ | 800万画素 | |
フロントカメラ | 200万画素 | |
対応SIM | nanoSIM | デュアルスロット(LTE+GSM) |
画面サイズ | 2.45インチ | |
画面解像度 | 240×432ピクセル | |
対応バンド(GSM) | 2/3/5/8 | |
対応バンド(WCDMA) | 1/2/5/8 | |
対応バンド(4G LTE) | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/40 | |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHz | |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
実機をチェック
外箱、箱から開封
外箱はこんな感じ。裏面には技適番号とIMEI番号が記載されています。 箱を開けると、取扱説明書とJelly Proの本体が現れます。 本体が収まっていた仕切りの下に、その他付属品が格納されています。
外観
とにかく小さい。スペック表を見てある程度予測はしていたとはいえ、実物は予想以上に小さく感じます。 大きさ比較のため、Jelly Proと現在メインで使用しているXperia 5(SO-01M)、Jelly ProとFire TV Stickのリモコンを並べてみました。 端末上側には3.5mmイヤホンジャック、端末下側にはストラップホールと裏蓋取り外し用の切り欠きがあります。 端末左側面には音量ボタン、端末右側面には電源ボタンとmicroUSB端子があります。
裏面
本体を裏返すとOpen Hereと書かれたシールが貼られています。シールで示されている位置に切り欠きがあり、ここに付属のピックを引っ掛けて裏蓋を外します。 初めて裏蓋を外すと、袋に入った状態の電池パックが現れます。Jelly Proの使用前には必ず裏蓋を外し、電池パックを袋から取り出して本体に取り付ける必要があります。 電池パックを取り外すと、SIMスロットが2つとmicroSDスロットが登場します。 Jelly ProはSIMを2枚同時に挿すことができますが、片方のSIMでLTEを使用すると、もう片方のSIMはGSM(2G)しか使えません。日本国内ではGSM形式での通信サービスは提供されていないため、実質的にシングルSIMスロットの端末として使うことになります。
電源ON
SIMカードを挿入せず、電池パックを取り付けて電源ONしてみました。素のAndroid端末のセットアップ画面という感じです。画面が小さいため、文字を入力するのに若干苦戦しました。 標準でインストールされているアプリの一覧です。 Google Playストアからアプリをインストールしたり、Twitterを使ったりしてみました。 Playストアのマイアプリ一覧など、画面によっては、何が表示されているかわからなくなってしまうこともあります。 なお、初期セットアップ時点で最新のソフトウェアアップデートが適用されており、OSはAndroid 8.1 Oreoになっていました。
性能測定
CPU-Zで端末性能を確認したところ、今回入手した個体はCPU周波数1.4GHzのものでした。
CPU性能測定(Geekbench 5), 3D性能測定(3DMark), ストレージ性能測定(CPDT Benchmark)の実行結果がこちら。 端末スペックは2018年当時としても控えめな部類ですが、端末サイズを考えれば妥当だと思います。
SIMカードを挿入して運用テスト
SIMカードを挿入して、待受メインで運用してみました。使用したのはLINEモバイル(Softbank)・音声回線です。 朝に満充電の状態で充電器から取り外し、その日の夜に残65%。そこから丸1日経って残り7%。待受メインでの電池持ちは実質2日弱程度といったところでした。 ただし電池容量が950mAhと小さいこともあり、何らかの操作を行うと電池残量が一気に減ります。
カメラ画質をチェック
Jelly Proのカメラで実際に写真を撮影し、画質をチェックしてみました。
風景
外出時に数枚写真撮影してみました。画質は全体的に暗かったり発色が薄かったりと、見栄えはいまひとつ。また、特に夜景は苦手なようです。 参考に、Xperia 5を使用して同じアングルで撮影した写真が以下です。
食べ物
食べ物の写真も撮ってみました。残念ながら美味しそうな風には撮れませんでしたが、色あせたフィルム写真のような独特の色味になったのが面白いです。 こちらも参考に、Xperia 5を使用して同じアングルで撮影した写真を載せます。
まとめ
ここがGood
- 小さくて楽に片手持ちできる
- ポケットに簡単に入るサイズで持ち運びやすい
- かわいい
ここがBad
- 小ささ故に操作しにくいところあり
- 動作はゆったりで、ハイエンド機種のような機敏さはない
- カメラ画質、電池持ちはいまひとつ
総括
サイズの小ささに全振りしたような端末でした。「スペックはお世辞にも良いとは言えないが、それ以上に意味もなく持ち歩きたくなる」という、不思議な魅力のある1台です。
小型のオーディオプレイヤーとして使う他、カメラ画質を逆手に取って、トイカメラのような使い方をしていくのも面白そうだと思いました。
運用方法を考えるのが難しく、2020年現在で万人におすすめできる端末ではありませんが、より安価に入手できる今のうちにオモチャとして買っておくのは悪くない選択肢だと思います。Jelly 2の実物を入手したら、Jelly Proとの比較をしていきたいと思います。