Xperia 5 IIを購入した際、合わせて購入しておいた透明TPUケースがどうもしっくりこなかったため、複数のケースを購入し、使用感を比較してみました。
保護ケースに求めるポイント
今回、Xperia 5 IIに装着するケースを吟味したポイントは以下のとおりです。
- 透明であること
- 限定カラー(パープル、2021年1月現在ドコモ版限定)のXperia 5 IIを使用しているため、本体カラーがケース越しでも見えると嬉しい
- TPUケースであること
- ハードケースはケース着脱時に本体に傷がつくリスクがTPUケースに比べ高いので候補から除外する
- ポリプロピレン製ケースは非常に薄く本体サイズの大型化を抑えられる点は良いが、ケース表面の加工がサラサラしており滑りやすく、端末が手から滑り落ちるリスクが高まるため候補から除外
- 出来る限り薄型であること
- 落下時の保護性能より、本体サイズの大型化を出来る限り抑えることを優先する
3つ目の「出来る限り薄型であること」が最大のネックで、求める製品がなかなかない…というより、今回購入してみたケースはいずれも納得のできる薄さではありませんでした。
iPhoneシリーズ向けでは国内メーカーで薄さをウリにする透明TPUケース(厚さ0.6mm)がラインナップされているのですが、Xperia 5 II向けだと同等レベルの薄さのケースはハードケースしかありません。
無いものを求めても仕方がないので、実際に使用して妥協できるラインのものを探すこととしました。
ケースを比較してみる
ここからは、購入したケース合計3種類の比較を行います。
ケース装着時の本体重量も参考に測定し、ケース未装着状態の重量と比較してみました。
ちなみに、画面保護フィルムを貼っている影響なのか、ケース未装着の本体重量はカタログスペックより若干重いです。
TopAce
- 購入先:Amazon
- 購入時価格:¥899
- 最新の価格は商品ページにてご確認ください
- 購入ページリンク:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08HMKTWP9
Xperia 5 II購入に合わせて、一番はじめに購入したケースです。
今回購入したケースの中では最も重量が重く、また唯一ストラップホールがありません。
カメラ周辺が若干盛り上がるデザインになっているため、テーブル等に端末を置いたときにカメラ部分がわずかに浮くようになっています。
サイドボタン周りは固めです。操作には概ね支障ありませんが、カメラキーを半押しした時の感触が無くなるので、写真撮影時にカメラキーを多用する人には不向きかもしれません。
ケースが背面側に反ってしまっているため、ケースを端末に装着するとかつてのXperia arcのように背面が弧を描いたような見た目になります。
捉えようによっては本体が持ちやすい形状になる、とも言えますが、ケース装着時の端末サイズが余分に大きくなるので個人的には大きなマイナスポイントです。
- 評価
- フィット感:☆☆☆☆
- 薄さ・重さ:☆☆
- 操作性:☆☆☆
- 価格:☆☆☆☆
ノーブランド品
- 購入先:Yahoo!ショッピング
- 購入時価格:¥498
- 最新の価格は商品ページにてご確認ください
- 購入ページリンク:
先に紹介したTopAce社ケースの出来が今ひとつに感じられたため、お試しで追加購入してみたケースです。
ケースの造りはTopAce社ケースとほぼ同じに見えますが、カメラキーの下にストラップホールがある点が異なるほか、ヘッドホンジャック部分やマイク部分の開口部がTopAce社ケースに比べて小さいです。
サイドボタン周りの硬さ、及びカメラ周辺が盛り上がったデザインになっている点はTopAce社ケースと同様です。
ケース重量はTopAce社ケースと比べて若干軽いです。
ケースの反りや歪みはほとんど感じられず、低価格ながらよく出来ているケースだと感じました。
- 評価
- フィット感:☆☆☆☆☆
- 薄さ・重さ:☆☆☆
- 操作性:☆☆☆
- 価格:☆☆☆☆☆
エレコム PM-X203UCT2CR (ソフトケース/極み/フォルティモ(R)/クリア)
ノーブランド品ケースはまずまずの満足度だったのですが、それでもケースの厚みが気になったため、更に薄いケースが無いか探して購入してみたケースです。
ノーブランド品ケースと比べてわずかに薄く見える…というのが購入の決め手でした。
ケースの透明度が高く、ケース越しでも本体カラーがきれいに見えます。TPUケース特有の黄ばみが発生しにくいことをウリにしているようですが、まだ使用期間が短く、どれだけ黄ばみにくいのかは未知数です。
ケース背面側にストラップホールがある点が特徴的です。首にぶら下げて使用する用途を想定しているのかもしれません。
また、ケース重量は今回試したケースの中で最も軽いです。
エレコム製TPUケースは、サイドボタン部分がボタンの感触を損なわないデザインになっています。これはXperia 5 II用に限らず、手持ちのiPhone 12 miniに使用しているケースでもサイドボタン部分が同様のデザインとなっています。
このデザインのおかげで、カメラキーの半押しもケース無しのときと遜色なく操作できます。
カメラ周辺の出っ張りはほとんど無く、フラットなデザインですが、カメラ部分はギリギリケース側から飛び出していないように見えます。
今回購入した個体では、ケース中央から上下方向に向かって広がるような比較的大きい歪みがあった点が、価格が高いだけに残念に感じました。
- 評価
- フィット感:☆☆☆
- 薄さ・重さ:☆☆☆☆
- 操作性:☆☆☆☆☆
- 価格:☆☆☆
まとめ
今回購入したケース3種は、ケースの厚みを抜きにしてもいずれも何かしら今ひとつなポイントがあり、完全に納得のいくものはありませんでした。
結局、現在は購入したケースの中で最も軽く、サイドボタンの操作がしやすいエレコム製ケースを使用しています。
今回購入したケースの中で、残念ながら唯一オススメできる要素がないのが、Amazonで購入したTopAce社ケースでした。
ノーブランド品と比較すると、デザインはほぼ同じ、ストラップホールが無い、ケースが歪んで(反って)いる、値段が高い…と、完全にノーブランド品の下位互換みたいになってしまいました。
サイドボタンの硬ささえ気にしなければ、Yahoo!ショッピングで購入可能なノーブランド品ケースが最もコストパフォーマンスが高いです。
「ケースにはそれほどこだわらず、ある程度端末本体を保護してくれれば良い」という方にはおすすめです。
ケースの透明度の高さとケース重量、サイドボタンの操作性の観点から考えると、エレコムのソフトケースが最も使いやすいです。
ケースが使いやすいだけに、歪みが大きい点が非常に残念に感じました。
また、ケースの価格が今回比較した中ではダントツで高いため、安価なノーブランド品との値段差をどこまで許容できるかがポイントです。
ケース重量を見ると、最も軽かったエレコムのケースでも17gありました。ケース装着により、自分が思っていたより端末の総重量が増加することに驚きました。
アラミド繊維で出来たケースが薄型、かつ軽量とのことなので、今後こちらを試してみようと考えています。
折角の限定カラーが隠れて見えなくなってしまうのがもったいないのですが、ケースの厚みやら歪みやらを気にするよりは良いかな…と思っています。