かずどっとがまた端末買ってる

購入した端末について使用感などを書いていくつもりのブログです

Xperia 5 II用 透明TPUケースを吟味してみた

Xperia 5 IIを購入した際、合わせて購入しておいた透明TPUケースがどうもしっくりこなかったため、複数のケースを購入し、使用感を比較してみました。

保護ケースに求めるポイント

今回、Xperia 5 IIに装着するケースを吟味したポイントは以下のとおりです。

  • 透明であること
    • 限定カラー(パープル、2021年1月現在ドコモ版限定)のXperia 5 IIを使用しているため、本体カラーがケース越しでも見えると嬉しい
  • TPUケースであること
    • ハードケースはケース着脱時に本体に傷がつくリスクがTPUケースに比べ高いので候補から除外する
    • ポリプロピレン製ケースは非常に薄く本体サイズの大型化を抑えられる点は良いが、ケース表面の加工がサラサラしており滑りやすく、端末が手から滑り落ちるリスクが高まるため候補から除外
  • 出来る限り薄型であること
    • 落下時の保護性能より、本体サイズの大型化を出来る限り抑えることを優先する

3つ目の「出来る限り薄型であること」が最大のネックで、求める製品がなかなかない…というより、今回購入してみたケースはいずれも納得のできる薄さではありませんでした

iPhoneシリーズ向けでは国内メーカーで薄さをウリにする透明TPUケース(厚さ0.6mm)がラインナップされているのですが、Xperia 5 II向けだと同等レベルの薄さのケースはハードケースしかありません。

無いものを求めても仕方がないので、実際に使用して妥協できるラインのものを探すこととしました。

ケースを比較してみる

ここからは、購入したケース合計3種類の比較を行います。
ケース装着時の本体重量も参考に測定し、ケース未装着状態の重量と比較してみました。
ちなみに、画面保護フィルムを貼っている影響なのか、ケース未装着の本体重量はカタログスペックより若干重いです。

ケース未装着状態で測定したXperia 5 IIの重量は約165gあります。写真2枚目は参考に測定したケース装着状態のiPhone 12 mini、ケース装着時でも流石の軽さ。

TopAce

Xperia 5 II購入に合わせて、一番はじめに購入したケースです。

今回購入したケースの中では最も重量が重く、また唯一ストラップホールがありません。
カメラ周辺が若干盛り上がるデザインになっているため、テーブル等に端末を置いたときにカメラ部分がわずかに浮くようになっています。
サイドボタン周りは固めです。操作には概ね支障ありませんが、カメラキーを半押しした時の感触が無くなるので、写真撮影時にカメラキーを多用する人には不向きかもしれません。

ケース装着時の総重量は約190gありました。

ヘッドホンジャック部分やマイク部分の開口部はやや大きめです。

ケースが背面側に反ってしまっているため、ケースを端末に装着するとかつてのXperia arcのように背面が弧を描いたような見た目になります。
捉えようによっては本体が持ちやすい形状になる、とも言えますが、ケース装着時の端末サイズが余分に大きくなるので個人的には大きなマイナスポイントです。

写真だとわかりにくいかもしれませんが、わずかに両端が反っています。見方によっては歪んでいるようにも見えます。

  • 評価
    • フィット感:☆☆☆☆
    • 薄さ・重さ:☆☆
    • 操作性:☆☆☆
    • 価格:☆☆☆☆

ノーブランド品

  • 購入先:Yahoo!ショッピング
  • 購入時価格:¥498
    • 最新の価格は商品ページにてご確認ください
  • 購入ページリンク:

store.shopping.yahoo.co.jp

先に紹介したTopAce社ケースの出来が今ひとつに感じられたため、お試しで追加購入してみたケースです。

ケースの造りはTopAce社ケースとほぼ同じに見えますが、カメラキーの下にストラップホールがある点が異なるほか、ヘッドホンジャック部分やマイク部分の開口部がTopAce社ケースに比べて小さいです。
サイドボタン周りの硬さ、及びカメラ周辺が盛り上がったデザインになっている点はTopAce社ケースと同様です。 ケース重量はTopAce社ケースと比べて若干軽いです。

ケース装着時の重量は約187gと、TopAce社ケースよりわずかに軽いです。

開口部のサイズはTopAce社ケースより小さく取られていますが、穴ズレ等はなく精度は良好です。

ケースの反りや歪みはほとんど感じられず、低価格ながらよく出来ているケースだと感じました。

  • 評価
    • フィット感:☆☆☆☆☆
    • 薄さ・重さ:☆☆☆
    • 操作性:☆☆☆
    • 価格:☆☆☆☆☆

エレコム PM-X203UCT2CR (ソフトケース/極み/フォルティモ(R)/クリア)

www.elecom.co.jp

ノーブランド品ケースはまずまずの満足度だったのですが、それでもケースの厚みが気になったため、更に薄いケースが無いか探して購入してみたケースです。
ノーブランド品ケースと比べてわずかに薄く見える…というのが購入の決め手でした。

ケースの透明度が高く、ケース越しでも本体カラーがきれいに見えます。TPUケース特有の黄ばみが発生しにくいことをウリにしているようですが、まだ使用期間が短く、どれだけ黄ばみにくいのかは未知数です。
ケース背面側にストラップホールがある点が特徴的です。首にぶら下げて使用する用途を想定しているのかもしれません。
また、ケース重量は今回試したケースの中で最も軽いです。

ケース装着時の重量は約182gと、今回比較した中で最軽量。最も重いTopAce社ケースとは8g差が付きました。

ヘッドホンジャックの開口部は実際の使用時にケースと端子が干渉するのを防ぐためか、やや大きめ。マイク穴は小さめで、かつ精度良好です。

エレコム製TPUケースは、サイドボタン部分がボタンの感触を損なわないデザインになっています。これはXperia 5 II用に限らず、手持ちのiPhone 12 miniに使用しているケースでもサイドボタン部分が同様のデザインとなっています。
このデザインのおかげで、カメラキーの半押しもケース無しのときと遜色なく操作できます。

カメラ周辺の出っ張りはほとんど無く、フラットなデザインですが、カメラ部分はギリギリケース側から飛び出していないように見えます。

今回購入した個体では、ケース中央から上下方向に向かって広がるような比較的大きい歪みがあった点が、価格が高いだけに残念に感じました。

写真では伝わりにくいですが、ケースの両端が外側に広がっています。

  • 評価
    • フィット感:☆☆☆
    • 薄さ・重さ:☆☆☆☆
    • 操作性:☆☆☆☆☆
    • 価格:☆☆☆

まとめ

今回購入したケース3種は、ケースの厚みを抜きにしてもいずれも何かしら今ひとつなポイントがあり、完全に納得のいくものはありませんでした。
結局、現在は購入したケースの中で最も軽く、サイドボタンの操作がしやすいエレコム製ケースを使用しています。

今回購入したケースの中で、残念ながら唯一オススメできる要素がないのが、Amazonで購入したTopAce社ケースでした。
ノーブランド品と比較すると、デザインはほぼ同じ、ストラップホールが無い、ケースが歪んで(反って)いる、値段が高い…と、完全にノーブランド品の下位互換みたいになってしまいました。

サイドボタンの硬ささえ気にしなければ、Yahoo!ショッピングで購入可能なノーブランド品ケースが最もコストパフォーマンスが高いです。
「ケースにはそれほどこだわらず、ある程度端末本体を保護してくれれば良い」という方にはおすすめです。

ケースの透明度の高さとケース重量、サイドボタンの操作性の観点から考えると、エレコムのソフトケースが最も使いやすいです。
ケースが使いやすいだけに、歪みが大きい点が非常に残念に感じました。
また、ケースの価格が今回比較した中ではダントツで高いため、安価なノーブランド品との値段差をどこまで許容できるかがポイントです。

ケース重量を見ると、最も軽かったエレコムのケースでも17gありました。ケース装着により、自分が思っていたより端末の総重量が増加することに驚きました。

アラミド繊維で出来たケースが薄型、かつ軽量とのことなので、今後こちらを試してみようと考えています。
折角の限定カラーが隠れて見えなくなってしまうのがもったいないのですが、ケースの厚みやら歪みやらを気にするよりは良いかな…と思っています。

iPhone 12 miniを購入したので使ってみた感想を書いていく

iPhone 12 mini (SIMフリー・128GB)を購入しました。

以前iPhone 8を使用していたことがありましたが、1年半ほど前に手放したため、iPhoneシリーズを使うのはそれ以来となります。

今回は、今まで使用していたサブのAndroid機をiPhone 12 miniに置き換え、約3週間使用してみた感想を書いていきたいと思います。

特徴

  • Apple社のスマートフォンで、2020年秋に新発売されたiPhone 12シリーズのひとつ
  • iPhone 12シリーズ中、最も本体サイズが小さい
  • 横幅64.2mm、重量133gと小型軽量ながら基本機能は他のiPhone 12シリーズとほぼ共通
  • iPhone SE(第2世代)より小柄ながら、iPhone 8 Plusに匹敵するサイズのディスプレイを搭載

購入動機

  • 本体サイズに惹かれた
  • 今まで使用していたサブ機(LG G8X ThinQ)のストレージ容量に不安があったため
    • G8X ThinQは内蔵ストレージ64GB
    • microSDには対応しているが、アプリの保存領域は拡張できない
  • eSIM対応端末を試してみたかった
    • 楽天モバイルがeSIM対応しているので、どんな感じで使用できるのか実際に使ってみたいと思っていた

開封

iPhone 12シリーズから同梱物が見直され、過去シリーズで同梱されていたアクセサリの一部が省略されるようになりました。
充電用ケーブルは引き続き同梱されていますが、充電器側の端子がUSB Type-Cになっているので、手持ちの充電器で付属ケーブルが使用可能かどうか事前にチェックしておくと良いと思います。

内容物は本体、SIM取り外しピン、USB-C - Lightningケーブルのみ。充電器とイヤホンは同梱されなくなりました

外観

ホワイト、ブルー、レッドの3色で悩みましたが、最終的にホワイトを選択しました。
iPhoneシリーズはモックアップが無く、デモ機も特定の本体カラーのみが設置されるため、特に地方住まいだと気になる本体カラーがあってもなかなか実物を確認できないという悩みがあります。
幸い、購入前に家電量販店の店員さんがiPhone 12 miniのレッドを持っていたため、現物を見せてもらい判断材料としました。
ちなみに、ブルーはiPhone 12無印のデモ機、ブラックはiPhone 12 miniのデモ機でそれぞれ実物の色合いが確認可能です。

色味は暖色系で、白というよりクリーム色。初めて見たときはiPhone SE(第2世代)のホワイトとiPhone 8のゴールドの中間くらいの色合いという印象を受けました。

Redmi Note 9S(グレイシャーホワイト)との比較。Redmi Note 9Sが寒色系の白のため、色合いの違いが際立って見えます。

左:iPhone 12 mini、右:Redmi Note 9S

iPhone SE(第2世代)のホワイトとの比較。iPhone SEに比べ、iPhone 12 miniのほうが暖色系の色合いになっているのが写真でも見て取れるかと思います。

左:iPhone 12 mini、右:iPhone SE(第2世代)

iPhone 5s/SE(第1世代)までの角張ったデザインに戻ったことで、ディスプレイ側が端まで平面になり、保護フィルムが貼りやすくなったのは好印象です。 昨今のスマートフォンはディスプレイ側面が丸みを帯びた形状になっていることが多く、画面端まで保護できるタイプの保護フィルムが使いにくくなっていました。画面全体が平面であるiPhone 12 miniでは、大体の保護フィルムで画面端まで保護できるようになり、安心感が増しています。
自分はミヤビックス社の「Overlay Brilliant 9H」を貼って運用しています。Xperia 5 IIにも同じシリーズの保護フィルムを貼り付けているのですが、画面より一回り小さめの設計になっているXperia 5 II用に対し、画面端までしっかり保護されるiPhone 12 mini用の方がより安心感があります。

左:iPhone 12 mini、右:Xperia 5 II。Xperia 5 IIは画面端が曲面になっており、保護フィルムが画面より一回り小さめ。iPhone 12 miniは画面端もフラットになっており、画面端まで保護フィルムで保護できます

使用している画面保護フィルムはこちら: www.visavis.jp

おまけ:Xperia 5 IIで使用中の画面保護フィルム www.visavis.jp

なお、カメラ保護用のフィルムを購入する際には注意が必要です。
色付きの保護フィルムを使用する場合、保護フィルム側の色味と本体側の色味が異なる場合があります。
今回はレイアウト社のカメラ保護フィルム「10H eyes」を購入、貼り付けしてみましたが、本体色と色味が異なるため、保護フィルムが目立ってしまいました。

保護フィルム側の色味はiPhone SEのホワイトに近いため、iPhone 12 miniと合わせると浮く

使用したカメラ保護フィルムはこちら: www.ray-out.co.jp

実際に使ってみた

電池持ち

バッテリー容量が小さいと言われているiPhone 12 miniですが、待受メインで使用する分には丸2日強は余裕で持ってくれます。
流石に、ゲームや動画再生をずっと行うと一気にバッテリー残量が減ります。長距離の移動などではモバイルバッテリーをセットで持ち歩くと安心です。

新幹線で移動する機会があったため、移動中にゲームアプリをガンガン使って電池持ちを確認してみました。

移動中に「ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア」をがっつりプレイ。今思えば最近流行りかつ高負荷がかかりそうな「原神」で試した方が良かったかな?
朝100%の状態から、夜には35%程度まで減っていました。そこそこヘビーに使用したつもりでしたが、丸一日使って就寝前に充電する、という使い方であれば問題なさそうです。

eSIMを試す

iPhone 12 miniは物理SIMの他、eSIMに対応しており、2回線を同時に待受することができます。
手持ち回線のうち、楽天モバイルがeSIMに対応しているので、今回はこの回線をiPhoneに登録してみました。

eSIMの設定手順

以下、iOS 14.3時点での内容です。OSアップデートにより、設定項目等は変更される可能性があります。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」の設定項目を選択し、「モバイル通信プランを追加」をタップする
  3. QRコード読み込み画面に移行するので、eSIM設定用のQRコードを読み込む
  4. QRコード読み込みに成功すると下記スクリーンショットのような画面が表示されるので、画面下部にある「モバイル通信プランを追加」のボタンをタップする。
  5. 既存の物理SIM回線と、新規に追加する回線に名前を付ける画面が表示される。お好みの名前を入力後、「続ける」をタップする
    画面によってはここで設定した名前の先頭文字だけが表示されるようなので、個人的にはデフォルトの「主回線」/「副回線」のままの方がベターに感じました
  6. 電話発信・SMS送信時にデフォルトでどちらの回線を使用するか選択する画面が表示される。使用する方の回線をタップして選択したら、「続ける」をタップする。
  7. iMessageとFaceTimeでどちらの回線を使用するか選択する画面が表示される。使用する方の回線をタップして選択したら、「続ける」をタップする。
  8. モバイルデータ通信でどちらの回線を優先して使用するか選択する画面が表示される。使用する方の回線をタップして選択したら、「完了」をタップする。
    「モバイルデータ通信の切替を許可」を有効にすると、状況に応じて自動で2つの回線を切り替えるようになります

回線設定後

画面右上のアンテナピクトが二段重ねの表示になります。 コントロールセンターを表示すると、設定した回線名が表示されます。

楽天モバイル回線で接続すると、「4G」ではなく「LTE」表示になるのが面白いですね

eSIMを使用する場合の注意点

iPhone 12シリーズでeSIMを使用する場合、物理SIM側が5G対応のSIMカードであっても5G回線での通信ができない、という制限があります。
各通信キャリアの5GプランでiPhone 12シリーズを利用する方でeSIMの使用を検討する場合、この点に留意する必要があります。

まとめ

ここがGood

  • コンパクトで軽い
  • 本体サイズのコンパクトさと高性能を両立している
    • 昨今登場している小型端末はほとんどが端末性能を犠牲にしており、ハイエンド機種と比べると動作の引っ掛かりなどが見られることもある
    • iPhone 12 miniは基本性能がほとんど他のiPhone 12シリーズと変わらず、性能とコンパクトさを両立できている
      • バッテリー容量、MagSafeの仕様等は流石に他のiPhone 12シリーズより劣るが、性能面での差は最小限に留められている(と思う)

ここがBad

  • Face ID認証を従来シリーズから継続採用している
    • Face IDそのものは便利
      • 当初はiPad Proより認証精度が悪く感じていたが、単に端末の使い方の問題(認証時の本体の角度など)の可能性あり
    • 感染症対策としてマスク着用が常態化している環境ではFace ID認証がほぼ使えず、結局パスコード認証に頼らざるを得ない
    • iPad Air(第4世代)で採用された電源内蔵型Touch IDが搭載されていれば…と思う場面がしばしば

賛否両論と思われる点

  • Lightning端子の継続採用
    • 従来のiPhone用充電アクセサリを継続して使用できるという点ではGood
    • iPad Pro(2018年以降モデル)/Air(第4世代)で採用されているUSB Type-C端子ではないため、充電ケーブルを機器ごとに統一しづらいという点ではBad
    • MagSafeだけでなく既存のQi規格ワイヤレス充電器にも対応しているので、これを活用する手もある
  • バッテリー容量
    • 本体サイズの小ささもあり、バッテリー容量はiPhone 12シリーズの中で最小
    • 4G回線網で待受メインの連絡用に使う分には丸2日使えるが、より電池消費の大きい5G通信環境下では電池持ちに若干不安もあり
      • 必要に応じてモバイルバッテリーを持ち歩くなどして上手く対応したい
  • ディスプレイの高リフレッシュレート駆動(iPad ProシリーズでのProMotion)非対応
    • iPhone 12 miniに限らず、iPhone 12シリーズ全体で高リフレッシュレート駆動には非対応
    • iPhone 12 miniに限って言えば、電池持ちとのバランスを考えると非対応でも問題ないとは思う
      • 逆に、iPhone 12 Pro Maxでも高リフレッシュレート対応されていないのは残念
    • iPad Proや一部ハイエンドAndroid機と比べると画面の動きに差を感じてしまうので、将来シリーズでの対応に期待したい

所感

本体の小ささに魅力を感じてiPhone 12 miniを購入してみましたが、ただ小さいだけでなく性能も高く、「高性能なスマートフォンが欲しい、でも大きいのはイヤ」という痒いところをちょうど満たしてくれる良い機種だと思いました。
iPhone SE(第1世代)からの機種変更にもちょうど良いと思います。
自分の環境では、2画面対応の大型Android端末(LG G8X ThinQ)からの置き換えだったため、格段に持ち歩きやすくなりました。

バッテリー容量が小さい、と購入前から各所のレビュー等で目にしていましたが、実際に使用してみると思ったより気になりませんでした。
自分の使い方であれば、おそらくメイン端末として使用しても平日は2日に1回、休日でも1日1回の充電で十分使っていけるという印象です。 バッテリー容量は本体サイズとある程度比例するので、バッテリー容量を優先するヘビーユーザーであれば、モバイルバッテリーを常に持ち歩くことを意識すると良いでしょう。本体のサイズの代わりにバッテリー容量を優先して、他のiPhone 12シリーズを選択するのも一考です。

強いて欠点らしきところを挙げるとしたら、生体認証がFace IDである点と、充電用端子がLightning端子のままだった点です。 Face ID搭載については、昨今の感染症対策の状況から、外出先ではマスクをしたままなのでFace ID認証が使えない…という場面が多く、Touch IDの方が良かったなと思うことがしばしば。
Lightning端子続投については、iPhoneのみを使用している方や、Lightning端子搭載のiPadを併用している方にはあまり影響ないポイントですが、第2世代Apple Pencil対応のiPadや、Android端末を併用している方にはケーブルの種類を統一できないという点でマイナスポイントになると思います。

重箱の隅を突くレベルでの不満はありますが、普段使いの端末としては非常に良いと思います。
コンパクトで高性能なスマートフォンが欲しいと考えているみなさんに、是非オススメしたい一台です。

楽天モバイルの自社回線エリア内で回線速度を測定してみた

楽天モバイルが提供するRakuten UN-LIMITプランが最大1年間基本料無料ということで、数ヶ月前から試用目的で契約しています。
楽天モバイルのMNO回線プランは、自社回線でカバーできないエリアをau回線へのローミングでカバーしており、Android端末で「my 楽天モバイル」アプリを利用すると、自社回線接続中は「楽天回線エリア」、au回線を介して接続中は「パートナー回線エリア」として表示されます。

今まで自分の行動圏内には楽天モバイルの自社回線エリアが無かったため、「楽天モバイルの名前がついたau回線」として使っていました。
ところが先日、行動圏内に楽天モバイルの自社回線エリアがあることに気づいたため、実際に自社回線エリア内に赴き、本当に楽天モバイルの自社回線エリアとして認識してくれるのか、回線速度はどうなのか…というところを確かめてみました。

確認に使用した端末

Xiaomi Redmi Note 9S (メモリ6GB/ストレージ128GBモデル)

楽天モバイル公式で動作確認されている端末です。

楽天回線エリア」表示になった!と思いきや…

楽天モバイル公式ページのサービスエリア表示で「楽天回線エリア」になっているエリア内に行き、早速my 楽天モバイルアプリを起動して表示を確認。すると…

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初めて「楽天回線エリア」の表示を見ることが出来ました
しっかり「楽天回線エリア」表示になりました。

しかし、同じ場所で時間をおいて再度my 楽天モバイルアプリを起動したところ…

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すっかり見慣れた「パートナー回線エリア」表示
今度は「パートナー回線エリア」表示に。
何度か確認してみたところ、タイミングにより「楽天回線エリア」表示になったり「パートナー回線エリア」表示になったりと結果はまちまちで、常に楽天回線を掴んでいるわけではなさそうです。
推測ですが、確認した場所が楽天回線エリアの比較的端に近い方だったため、au回線を掴みやすい状態にあったのではないかと考えられます。

画面右上のアンテナピクトをよく見てみると、楽天回線エリア判定されている時よりパートナー回線エリア判定されている時の方が電波状態が良いのがわかります。

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上記スクリーンショットから画面上部だけ切り出してみました。楽天回線エリアではアンテナ3~4本、パートナー回線エリアでは常時5本でした
今回確認した場所では、楽天回線エリア判定の間はアンテナピクトの表示が電波強度最大になることはありませんでした。

Speedtest.netアプリで速度チェック

せっかくなので、Speedtest.netアプリを使用して回線速度の確認をしてみました。
ほぼ同時刻で楽天モバイル(楽天回線)/ドコモ/LINEモバイル(ソフトバンク回線)の回線速度をそれぞれ1回ずつ測定し、簡易比較してみます。
また、参考としてau回線を掴んでいる状態での楽天モバイルの回線速度も確認してみました。

測定条件

下記回線の速度を測定しました。 - 楽天モバイル - Xiaomi Redmi Note 9S (6GB+128GBモデル) - ドコモ - SONY Xperia 5 II (SO-52A) - 5G対応端末だが、測定場所は4Gエリア - LINEモバイル(ソフトバンク) - LG G8X ThinQ (901LG) 測定に使用したアプリは以下です。 - SpeedTest.net Android版 - 接続先サーバーはRakuten mobileで統一

測定結果

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左から、楽天(楽天回線)、楽天(パートナー回線)、ドコモ、LINEモバイル(ソフトバンク)
楽天回線はやや電波状態が不利なこともあってか、確認した中では最も速度が遅く、パートナー回線判定中(au回線)の方が速い結果となりました。
ただし、試しに楽天回線に接続中の状態でYouTubeで動画再生し、画質を1080pに設定してみたところ、読み込みが止まることなく安定して再生できたことから、スマートフォン単体での常用には耐えうる範囲と考えられます。

比較してみると、ドコモ回線の速さを実感するのと、意外とLINEモバイル(ソフトバンク)回線が健闘しているのが見てとれます。

おわりに

今回は、興味本位で楽天モバイルの自社回線エリア内に行って回線速度を測定してみました。

実用に耐えうる(と思われる)レベルの回線速度であることを確認できたのは良かったですが、やはりまだエリアが狭いな、という印象はまだまだ拭えません。
せっかくUN-LIMITプランでは容量無制限を謳っていても、パートナー回線接続中は5GB/月の容量制限がついてしまうため、動画配信サービスや音楽ストリーミングサービスでガンガン使い倒す、という使い方をするにはまだ程遠いように思えます。

今回は楽天モバイル推奨端末を使用しましたが、今後別端末での挙動も見てみたいと思っています。具体的には、現在クラウドファウンディングで出資したJelly 2が手元に到着したら、楽天モバイルSIMを入れて動作を確認してみることを考え中です。

Xperia 5 II(SO-52A)を購入したのでXperia 5(SO-01M)と比較する

SONY Xperia 5 IIのドコモ版(SO-52A)を購入しました。

主に外観や内蔵機能の違いを、先代であるXperia 5(SO-01M)と比較していきたいと思います。
本当はカメラ画質の比較なども考えたのですが、私がカメラ機能を「それなりに綺麗に撮れればいいや」という程度にしか使わないので、カメラ画質比較は他の記事に譲ります。

特徴

  • ドコモの2020冬~2021春モデル
  • 5G対応スマートフォン
  • 2019年に発売されたXperia 5の後継機種
  • 横幅68mmと比較的スリムなハイエンドモデル
  • 画面比率21:9と縦長で、SNSやブラウザで一度により多くの情報を表示できる

購入動機

  • ディスプレイのリフレッシュレート120Hz対応
  • 指紋センサーの電源ボタン内蔵化
    • 先代Xperia 5で指紋認証精度が良くなかったため、電源ボタン内蔵化に伴って指紋認証精度が改善されていることに期待
  • ドコモオンラインショップ限定色「パープル
    • Xperia Z1やXperia 1に近い色合いの、やや青味の強いパープル
    • パープルが選択可能なのは記事執筆時点(2020/11/14)ではドコモ版のみ
    • もともと好みの本体色が無かったためSIMフリー版発表まで購入を様子見する予定だったが、パープルが自分好みの色合いだったため方針変更した

スペック

項目 Xperia 5 II(SO-52A) 参考:Xperia 5(SO-01M)
サイズ(幅×高さ×厚さ) 68mm×158mm×8.0mm 68mm×158mm×8.2mm
重量 163g 164g
バッテリー容量 4000mAh 3000mAh
CPU Snapdragon 865 Snapdragon 855
メモリ 8GB 6GB
ストレージ 128GB 64GB
ディスプレイ 6.1インチ(1080×2520) 有機EL 6.1インチ(1080×2520) 有機EL
ディスプレイ仕様 HDR対応,120Hz駆動 HDR対応
メインカメラ(標準) 24mm/1220万画素/F値1.7 26mm/1220万画素/F値1.6
メインカメラ(超広角) 16mm/1220万画素/F値2.2 16mm/1220万画素/F値2.4
メインカメラ(望遠) 70mm/1220万画素/F値2.4 52mm/1220万画素/F値2.4
フロントカメラ 800万画素/F値2.0 800万画素/F値2.0
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth ver5.1 ver5.0
防水/防塵 防水:IPX5/IPX8, 防塵:IP6X 防水:IPX5/IPX8, 防塵:IP6X
テレビ受信機能 非搭載 搭載(ワンセグ/フルセグ対応)
ワイヤレス充電 非対応 非対応

開封

外箱

5G対応であることを示すキャリアロゴが左上にあります

内容物

本体とマニュアル類、それと写真には入れていませんがIMEIが印字されたバーコードシールが同梱されています。

充電器、充電ケーブル等は別売りです

先代Xperia 5と比較

外観チェック

正面・背面

パッと見はどちらも同じように見えますが、Xperia 5 IIはXperia 5に比べて四隅が丸みを帯びたデザインになっています。
また、Xperia 5 IIはNFC/FeliCaマークの位置が若干上側に移動しており、3眼カメラにZEISSロゴが追加されています。

左側がXperia 5 II、右側がXperia 5です。細かな違いはあれど、パッと見は瓜二つ

上面・下面

Xperia 5 IIでは本体上面に3.5mmヘッドホンジャックが復活しました。
細かいところでは、マイク穴とスピーカー穴位置が変更されています。Xperia 5で下面側にあったスピーカー穴がXperia 5 IIでは無くなっていますが、これはXperia 5 IIではスピーカー位置が正面に移動したためです。

マイク穴、スピーカー穴位置が異なります

左側面・右側面

左側面はXperia 5 II、Xperia 5共にSIMカードmicroSD用のスロットのみ。位置が若干変わっています。
右側面はXperia 5 IIとXperia 5で各ボタン/センサーの機能に若干の違いがあります。
Xperia 5 IIでは指紋センサーと電源ボタンが一体化し、Googleアシスタント起動用のボタンが新設されました。指紋センサーと電源ボタンの一体化は、Xperia XZ1/XZ1 Compact以来ですね。

  • Xperia 5 II:音量ボタン、指紋センサー(兼電源ボタン)、Googleアシスタントボタン、カメラボタン
  • Xperia 5:音量ボタン、指紋センサー、電源ボタン、カメラボタン
    Xperia 5 IIでは指紋センサーが電源ボタンと一体になり、Xperia 5で電源ボタンがあった位置の少し下にGoogleアシスタント起動用のボタンが追加されています

Xperia 5から追加・強化されたポイント

リフレッシュレート120Hz駆動に対応で画面がぬるぬる動く

Xperiaシリーズで初めて、リフレッシュレート120Hzの高リフレッシュレート駆動に対応しています。
省電力性を優先するためか、デフォルトでは設定がオフになっていました。

設定アプリの、画面設定→低残像設定から有効化できます
低残像設定を常時オンの状態で数日使用してみましたが、体感での電池持ちは先代のXperia 5と変わらないレベルで良好に感じました。
スムーズに動く画面に一度慣れてしまうと戻れなくなるので、よほど電池持ちにシビアな状況で無い限り、低残像設定オンの状態で使用することをおすすめしたいです。

ゲームエンハンサーがパワーアップ

ディスプレイの120Hz駆動対応により、ゲームエンハンサーもパワーアップしています。
先行して発売されているXperia 1 IIに搭載されていた、黒挿入による残像軽減にXperia 5 IIも対応。Xperia 1 IIでは黒挿入により90Hz相当の表示でしたが、Xperia 5 IIでは240Hz相当の表示に対応します。FPS/TPS等での動きの激しい場面や、音楽ゲームでスクロールしてくるノーツなどの残像感が大幅に低減されます。

Xperia 5のゲームエンハンサー。ゲームモードの設定は高パフォーマンスモードと省電力モードの2択というシンプルな構成です
Xperia 5 IIのゲームエンハンサー。リフレッシュレートの柔軟な設定のほか、タッチ感度の調整など機能が大幅に拡充されています

本格的に写真撮影できる「Photography Pro」アプリ搭載

本格的な写真撮影が行えるのが特長のPhotography Proアプリ。アプリ初登場のXperia 1 IIには発売後のアップデートで追加されましたが、Xperia 5 IIには初期状態でインストールされています。
撮影した写真は通常のJPEG形式での保存のほか、RAW形式での保存にも対応しています。

デジカメライクなインターフェース

指紋認証の精度改善

Xperia 5では指紋認証が通りにくいという問題がありました。
指紋センサー表面に指紋の皮脂がべったり残りやすいことが一因とも言われており、センサー表面を拭ってからでないとうまく認証されないこともしばしば…。
他で不満な点が無かった分、指紋センサーがイマイチだったのが非常に勿体ないと感じていました。

Xperia 5 IIでは指紋センサーが電源ボタンと一体化したと共に、センサー表面の加工が皮脂の残りにくいものに変わりました
これにより、Xperia 5でありがちな「指紋認証が何回やっても通らない!」という現象が改善されました。

内蔵ストレージの性能向上

ベンチマーク結果を確認する限り、Xperia 5と比べて内蔵ストレージのライト/リード性能が向上しています。
画像保存、アプリ起動/アップデート等、様々な場面で恩恵があります。

1枚目がXperia 5、2枚目がXperia 5 IIのベンチマーク結果です。全体的に性能が向上しています

変更・削除されたポイント

ナビゲーションバーの仕様変更

Xperia 5にあった2ボタンナビゲーションがXperia 5 IIでは削除され、3ボタンナビゲーションジェスチャーナビゲーションの2通りのみとなりました。
代わりに、Xperia 5 IIではサードパーティ製のホームアプリを使用している場合でもジェスチャーナビゲーションが使用可能、動作するようになりました。

Xperia 5の場合、3種類の選択肢がありますが、サードパーティ製ホームアプリを使用中はジェスチャーナビゲーションが使用できません
Xperia 5 IIの場合、2ボタンナビゲーションが削除された代わりにサードパーティ製ホームアプリ(画像ではNova Launcher)を使用中もジェスチャーナビゲーションが使用可能になりました

サイドセンスの機能簡略化

Xperia 5にあった「操作位置を自動検出」がXperia 5 IIでは無くなり、操作位置を手動で固定するモードのみが使用可能です。

1枚目がXperia 5、2枚目がXperia 5 II。Xperia 5 IIでは「操作位置を自動検出する」の項目が無くなり、Xperia 5での「操作位置を手動で固定する」に相当する設定のみ表示されています

ソニー公式「アルバム」アプリ非対応

Xperia 5まで長らくプリインストールされてきたソニー公式のアルバムアプリはXperia 5 IIには搭載されておらず、Googleフォトを使用する形に変更されています。
ソニー公式のアルバムアプリ自体はPlayストアからインストール可能ですが、起動時に「この機種は非対応です」という旨のメッセージが表示され、使用することはできません。

Xperia 5 II上でアルバムアプリを起動しようとしても、このようにエラーメッセージが出て起動できません

地上波テレビ放送(ワンセグ/フルセグ)の受信機能削除

Xperia 5 IIではワンセグ/フルセグの受信機能が削除されました。

1枚目がXperia 5、2枚目がXperia 5 II。Xperia 5では「ダイナミックバイブレーション」と「ドキュメント」の間に「テレビ」がありますが、Xperia 5 IIにはありません

フォント変更機能の削除

Xperia 5までは表示フォントを切り替える機能がありましたが、Xperia 5 IIでは削除されました。

Xperia 5の設定画面。表示フォントを5種類のフォントから選べる機能でしたが、Xperia 5 IIでは設定項目が削除されました

まとめ

ここがGood

  • リフレッシュレート120Hzで画面がぬるぬる動くのが心地よい
    • Xperia 5 IIの購入動機の中で一番大きなウェイトを占めていた要素がコレ
    • 120Hz駆動ディスプレイ自体はSHARPAQUOSシリーズ等が先行して搭載していたが、Xperiaシリーズで対応したという点が大きい
  • ゲームエンハンサー機能の強化で、ゲーミングスマホとしても使用できる
    • リフレッシュレートの切り替え、タッチ感度の調整機能、充電ケーブル接続しながらでもバッテリーに負荷を与えずにゲームプレイできる機能など、ゲーミングスマホとしても使っていける機能が揃った
  • 指紋認証精度が先代Xperia 5に比べて改善されている(ストレス無く認証される)
    • 同じ指で複数指紋登録を行わなくても、スムーズに指紋認証される
    • 先代での良くなかったポイントが元に戻った、というだけではあるが、やはりストレス無く指紋認証される快適さには代えられない
  • 内蔵ストレージ性能が改善されており、Xperia 5と比べてファイルの読み書き性能が向上
    • 4K動画等の読み書きの他、普段遣いでのアプリの動作やアップデート処理の高速化に繋がる細かな改善点

ここがBad

  • 欲を言えば横幅がもっと狭ければ良い
    • ドコモ版Xperia 5 IIと同時期に発売のiPhone 12 miniが横幅64.2mmで、コンパクトさではiPhone 12 miniに軍配が上がる
  • Googleアシスタントボタンの機能が(記事執筆時点では)固定されている
    • 機能がカスタマイズ可能だとより便利に使えるかも?
  • 端末発売時点での5Gエリアが狭く、5Gサービスの恩恵を受けにくい
    • これはXperia 5 II(SO-52A)に限らず他の5G対応端末にも言える点なので、キャリアの今後のエリア拡大に期待

総括

今回はXperia 5 IIの機能面を中心に、先代であるXperia 5からの変更点に焦点を当てて記事を書いてみました。
Xperia 1 IIの小型版といった位置づけのXperia 5 IIですが、ディスプレイがFHD+解像度である代わりに高リフレッシュレートに対応したことで、結果としてXperia 1 IIよりもバランス良く仕上がっているのではないかと思います。

購入前は、正直Xperia 5からXperia 5 IIへの買い替えは意味があるのか…と不安がありましたが、いざ使い始めてみると快適そのもの。
先代Xperia 5からの使いやすさに加え、新たに搭載された120Hz駆動ディスプレイと指紋センサーの精度改善の恩恵は大きく、今までXperia 5を使用していたとき以上にストレス無く使えています。
限定色であるパープルの外観も気に入っていて、購入して良かったと感じています。

「無理をしてでもXperia 5からXperia 5 IIへ買い換えるべきか」と言われると、正直なところ、価格的に微妙ではあります。
それだけXperia 5が使いやすい(指紋センサーを除く)わけですが、既存のXperia 5ユーザーがXperia 5 IIを使ったら、やっぱりXperia 5 IIが欲しくなるんじゃないかな…と思う次第です。

文句なしの本体性能なので、元々Xperiaシリーズを使用していて、5G回線への移行を検討している人に是非おすすめしたい1台です。
ゲーム関連機能も強化されており、充電器に繋ぎっぱなしでもバッテリーを傷めない機能が追加されているので、「外でも家でもスマホでガッツリゲーム!」という人にもおすすめです。
私と同じように、元々Xperia 5を使っていたけどXperia 5 IIも気になる…という人も、予算があれば買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

Unihertz Jelly 2が待ちきれなくてUnihertz Jelly Proを購入した

Unihertz社のJelly Proというスマートフォンを購入しました。

特徴

購入動機

スペック

項目 カタログ値 備考
サイズ(幅×高さ×厚さ) 43×92.3×13.3[mm] 媒体によっては43×92.4×13
重量 60.4[g]
OS Android 7.0 Android 8.1アップデート配信済
CPU MediaTek MT6735 1.1GHz ロットによっては1.4GHz
メモリ 2GB
内部ストレージ 16GB
バッテリー容量 950mAh
リアカメラ 800万画素
フロントカメラ 200万画素
対応SIM nanoSIM デュアルスロット(LTE+GSM)
画面サイズ 2.45インチ
画面解像度 240×432ピクセル
対応バンド(GSM) 2/3/5/8
対応バンド(WCDMA) 1/2/5/8
対応バンド(4G LTE) 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/40
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHz
Bluetooth Bluetooth 4.0

実機をチェック

外箱、箱から開封

外箱はこんな感じ。裏面には技適番号とIMEI番号が記載されています。

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外箱 表面と裏面
箱を開けると、取扱説明書とJelly Proの本体が現れます。
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取扱説明書とJelly Pro本体
本体が収まっていた仕切りの下に、その他付属品が格納されています。
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付属品(左から背面カバー取り外し用ピック、USBケーブル、液晶保護フィルム)

外観

とにかく小さい。スペック表を見てある程度予測はしていたとはいえ、実物は予想以上に小さく感じます。

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実物を見たときの最初の感想は「うわ小っさ!!」でした
大きさ比較のため、Jelly Proと現在メインで使用しているXperia 5(SO-01M)、Jelly ProとFire TV Stickのリモコンを並べてみました。
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1枚目:Xperia 5と比較、2枚目:Fire TV Stick付属リモコンと比較
端末上側には3.5mmイヤホンジャック、端末下側にはストラップホールと裏蓋取り外し用の切り欠きがあります。
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イヤホンジャック、ストラップホール、切り欠き
端末左側面には音量ボタン、端末右側面には電源ボタンとmicroUSB端子があります。
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音量ボタン、電源ボタン、microUSB端子

裏面

本体を裏返すとOpen Hereと書かれたシールが貼られています。シールで示されている位置に切り欠きがあり、ここに付属のピックを引っ掛けて裏蓋を外します。

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Open Hereシールの先に切り欠きがあります
初めて裏蓋を外すと、袋に入った状態の電池パックが現れます。Jelly Proの使用前には必ず裏蓋を外し、電池パックを袋から取り出して本体に取り付ける必要があります。
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裏蓋を外さずに電源を入れようとして、「初期不良!?」と焦ってしまいました
電池パックを取り外すと、SIMスロットが2つとmicroSDスロットが登場します。
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上2つがSIMスロット(nanoSIM)、一番下がmicroSDスロット
Jelly ProはSIMを2枚同時に挿すことができますが、片方のSIMでLTEを使用すると、もう片方のSIMはGSM(2G)しか使えません。日本国内ではGSM形式での通信サービスは提供されていないため、実質的にシングルSIMスロットの端末として使うことになります。

電源ON

SIMカードを挿入せず、電池パックを取り付けて電源ONしてみました。素のAndroid端末のセットアップ画面という感じです。画面が小さいため、文字を入力するのに若干苦戦しました。

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電源初投入~セットアップ画面~ホーム画面
標準でインストールされているアプリの一覧です。
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プリインアプリ一覧
Google Playストアからアプリをインストールしたり、Twitterを使ったりしてみました。 Playストアのマイアプリ一覧など、画面によっては、何が表示されているかわからなくなってしまうこともあります。
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1画面内に表示できる情報量に限りがあるため、画面がギッチギチに
なお、初期セットアップ時点で最新のソフトウェアアップデートが適用されており、OSはAndroid 8.1 Oreoになっていました。
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端末情報画面とワイヤレスアップデート画面で確認しました

性能測定

CPU-Zで端末性能を確認したところ、今回入手した個体はCPU周波数1.4GHzのものでした。

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CPU性能測定(Geekbench 5), 3D性能測定(3DMark), ストレージ性能測定(CPDT Benchmark)の実行結果がこちら。

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Geekbench 5, 3DMark, CPDT Benchmarkの結果
端末スペックは2018年当時としても控えめな部類ですが、端末サイズを考えれば妥当だと思います。

SIMカードを挿入して運用テスト

SIMカードを挿入して、待受メインで運用してみました。使用したのはLINEモバイル(Softbank)・音声回線です。

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朝に満充電→その日の夜に確認→翌日夜に確認
朝に満充電の状態で充電器から取り外し、その日の夜に残65%。そこから丸1日経って残り7%。待受メインでの電池持ちは実質2日弱程度といったところでした。 ただし電池容量が950mAhと小さいこともあり、何らかの操作を行うと電池残量が一気に減ります。

カメラ画質をチェック

Jelly Proのカメラで実際に写真を撮影し、画質をチェックしてみました。

風景

外出時に数枚写真撮影してみました。画質は全体的に暗かったり発色が薄かったりと、見栄えはいまひとつ。また、特に夜景は苦手なようです。

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岩手銀行赤レンガ館、岩手公園付近、盛岡駅西口にて撮影(Jelly Pro)
参考に、Xperia 5を使用して同じアングルで撮影した写真が以下です。
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岩手公園付近、盛岡駅西口にて撮影(Xperia 5)

食べ物

食べ物の写真も撮ってみました。残念ながら美味しそうな風には撮れませんでしたが、色あせたフィルム写真のような独特の色味になったのが面白いです。

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ステーキとスープ(Jelly Pro)
こちらも参考に、Xperia 5を使用して同じアングルで撮影した写真を載せます。
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ステーキとスープ(Xperia 5)

まとめ

ここがGood

  • 小さくて楽に片手持ちできる
  • ポケットに簡単に入るサイズで持ち運びやすい
  • かわいい

    ここがBad

  • 小ささ故に操作しにくいところあり
  • 動作はゆったりで、ハイエンド機種のような機敏さはない
  • カメラ画質、電池持ちはいまひとつ

    総括

    サイズの小ささに全振りしたような端末でした。「スペックはお世辞にも良いとは言えないが、それ以上に意味もなく持ち歩きたくなる」という、不思議な魅力のある1台です。

小型のオーディオプレイヤーとして使う他、カメラ画質を逆手に取って、トイカメラのような使い方をしていくのも面白そうだと思いました。

運用方法を考えるのが難しく、2020年現在で万人におすすめできる端末ではありませんが、より安価に入手できる今のうちにオモチャとして買っておくのは悪くない選択肢だと思います。Jelly 2の実物を入手したら、Jelly Proとの比較をしていきたいと思います。